NBPファイル vol.15:みんなディランが大好き
みなさん、サブスクでプリセーブ(Pre-Save)とかプリアド(Pre-Add)とか、してます? リリース前のアルバムとかをチェックしておくと、リリース日にライブラリに自動追加してくれる、あの機能。
ぼくはけっこう利用していて。今、ぼくのライブラリでリリースを待機しているのが、タンク&ザ・バングスの『レッド・バルーン』とか、ヤング・ガヴの『ガヴIV』とか、ウィルコの『ヤンキー・ホテル・フォックストロット』のデラックス・エディションとか…。リリース日が待ち遠しいわけですが。
そんな、プリセーブして楽しみにしている中の1枚が、ニッティ・グリッティ・ダート・バンドの『ダート・ダズ・ディラン』って新作。5月に配信スタートする予定。アルバム・タイトル通り、要するにニッティ・グリッティ・ダート・バンドがボブ・ディランの楽曲群をカヴァーしたアルバムで。曲によっては興味深いゲストの客演もあって。「こんなの出るらしいよ」とノージくんに教えてもらって以来、わくわくしてます。
高校生のころ、初来日したニッティ・グリッティ・ダート・バンドの東京公演にバイト代全部つぎこんで何度も通い詰めたファンとしても、同じ時期にボブ・ディランに思いきりハマっていた者としても、これはむちゃくちゃ楽しみな1枚。すでにラーキン・ポーをゲストに迎えた「アイ・シャル・ビー・リリースト」と、ロザンヌ・キャッシュやスティーヴ・アール、ジェイソン・イズベル、ウォー&トリーティらをゲストに迎えた「時代は変る(The Times They Are A-Changin')」が先行公開されていて。盛り上がって聞いてます。
なので、毎週木曜恒例、ナッシング・バット・ポップ・プレイリスト、今週はこの『ダート・ダズ・ディラン』からの曲をきっかけに、いろいろなボブ・ディラン・カヴァーを並べてみました。
確か2016年のこと、ディランの曲をカヴァーしたアーティストってどれくらいいるのか調べたことがあって。その段階で2800組くらいのアーティストが350曲くらいをカヴァーしていた。ヴァージョン違いまで含めれば6000ヴァージョン近く存在するということだった。てことは、今はもっと増えているわけで。とてつもない。
そこからの、まあ、ほんの12曲です。ご想像の通り、ジミ・ヘンドリックスの「見張り塔からずっと(All Along the Watchtower)」とかバーズの「ミスター・タンブリン・マン」とかピーター・ポール&マリーの「風に吹かれて(Blowin' In the Wind)」とか、超定番ものは外してのセレクション。かといって、思いきりマニアックに振れるのもナンなので。そこそこの(笑)軽いカヴァー集です。お楽しみください。
- I Shall Be Released (feat. Larkin Poe) / Nitty Gritty Dirt Band (2022)
- Tomorrow Is a Long Time / Elvis Presley (1966)
- Born In Time / Eric Clapton (1988)
- I'll Be Your Baby Tonight / Geoff & Maria Muldaur (1969)
- My Back Pages / Ramones (1993)
- Make You Feel My Love / Adele (2008)
- Highway 61 Revisited / Johnny Winter (1969)
- Don't Think Twice, It's Alright / Frankie Valli & The Four Seasons (Performing as The Wonder Who?) (1965)
- It Ain't Me Babe / The Turtles (1965)
- One Too Many Mornings / The Beau Brummels (1966)
- Just Like a Woman / Jeff Buckley (2016, recorded in 1993)
- Blowin' In the Wind / Neil Young (1991)