Disc Review

Low Country Blues / Gregg Allman (Rounder)

GALowCountry

ロウ・カントリー・ブルース/グレッグ・オールマン

先日、エルヴィス・プレスリーの誕生日を祝うイベントで、湯川れい子先生のトーク・コーナーにゲスト出演させていただいて。楽しく年明けを迎えられました。何曲か、ぼくの選曲でかけさせてもらったりもしたのだけれど。大会場で爆音で聞くエルヴィスの歌声はごきげんっすね。今回は68年以降の音源ばかり選んでみたのだけれど、エルヴィスの歌声がバック・ミュージシャンの底力に火を付けるというか。とてつもなく豊かで躍動的な歌心に刺激されたミュージシャンたちが持てる才能の120パーセントくらいを発揮しちゃうというか。その感じが爆音だと聞き取りやすくて。泣けます。

そんなエルヴィス関連のイベントとしては、去年の8月から不定期に開催している東京・神田小川町《ウッドストック・カフェ》での“エルヴィス講座”。その3回目が1月31日にあります。午後7時半から。限定15人。詳細はお店のプログに載ってますので、お時間ある方はチェックのうえ、予約してやってください。いい音でエルヴィスの歌声聞くと、まじ、気分がいいですよ。

1月には他にも出演イベントがいろいろあって。まず今週の金曜日、1月14日には東京・蒲田の“ギャラリー鴻”で湯浅学とトーク・イベント。これは14日から2月3日まで同ギャラリーで開催される『洋楽 ROCK & POPS 1000枚のLPジャケット展』のオープニング記念イベントで。入場無料。Eメールでのエントリーが必要みたいなので、ギャラリーのホームページで詳細を確認のうえ、ぜひエントリーしてください。ぼくと湯浅でアナログ盤持ち寄って、音を聞いたりしながら、あれこれアナログLPジャケットに関する話をしたいと思ってます。もちろん、ギャラリーの展示のほうもごきげんみたいなので、ぼくもそれ、楽しみにしてます。

で、その翌日、1月15日(土)は18時からタワーレコード渋谷店で、“「ロック誕生」&はっぴいえんど40th スペシャルトークイベント”ってやつに出ます。出演者は鈴木慶一さん、小倉エージさん、そしてまたまた湯浅&萩原。対象商品を購入/予約すると入場券がゲットできるというシステムみたいなので、詳しくはこちらで確認してください。日本のロック黎明期のあれこれを大先輩たちから伺いたいと思ってます。

1月18日(火)は、毎月恒例、CRTです。左の情報欄をチェックしてください。新春恒例、本秀康くんを迎えてのジョージ・ハリスンまつりです。

で、1月24日(月)は、19時から東京・丸の内のコットン・クラブで『ジェフ・ベック“ライヴ・アット・イリディウム~レス・ポール・トリビュート”プレミアム上映会』ってのに出ます。ジェフ・ベックが敬愛するレス・ポールへの思いを、レス・ポールゆかりのライヴハウス“イリディウム”で炸裂させたライヴ映像を全世界先行上映するイベントです。全席自由、チャージ2100円。途中、ジェフ佐藤さんとのトークをやらせていただきます。詳細はこちらで。

そんなこんなでバタバタしている年頭ですが。そんな中、聞きまくっているのが、ほんのちょっとだけフラゲしたグレッグ・オールマン、久々のソロ・アルバム。97年の『サーチング・フォー・シンプリシティ』以来だと思うから、14年ぶりのソロ作かな。なんと今回はTボーン・バーネットをプロデューサーに迎えて、本音爆発、全編ブルースのカヴァーで埋め尽くしたごきげんな仕上がりです。ノッケからスリーピー・ジョン・エステスをぶちかまして、以降、ジュニア・ウェルズ、スキップ・ジェイムス、マディ・ウォーターズ、ボビー・ブランド、B.B.キング、エイモス・ミルバーン、マジック・サム、オーティス・ラッシュなどなど、怒濤のブルース愛が炸裂。ドクター・ジョン、ドイル・ブラムホールII、ジェイ・ベルローズ、デニス・クロウチらが的確に繰り出すアコースティック・サウンドに乗せて、グレッグならではのレイジーなヴォーカルがたっぷり楽しめる。グレッグ自身のハモンド・オルガンもいい味で。たまりません。

現オールマンズのウォーレン・ヘインズと共作したオリジナルが1曲。これもいい感じにソウルフルな仕上がりで。Tボーンがまたまたいい仕事したって感じかな。2月に出る国内盤にはボーナスが1曲追加される予定だとか。

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