カーディノロジー/ライアン・アダムズ&ザ・カーディナルズ
背番号55も自分の高校の後輩にあげちゃうんだね、あの人…。
びっくりして少し後ずさりしつつ、ライアン・アダムズの新作を紹介しておきましょう。ザ・カーディナルズとのタッグをより緊密にした仕上がりだ。
ライアンの前のバンド、ウィスキータウンを思わせるルーツ・ロックっぽさを爆発させたり、シンガー・ソングライターとしてのライアンの内省的な表現をきっちりサポートしたり。カーディナルズもいいバンドになってきました。ボブ・ディランに対するザ・バンドのようだったり、ニール・ヤングに対するクレイジー・ホースのようだったり。まあ、それはほめすぎだけど。とにかくそんな感じになってきた、と。
グレイトフル・デッドの『アメリカン・ビューティ』っぽいムードをたたえたオープニング・チューン「ボーン・イントゥ・ア・ライト」を筆頭に、メロウなコーラス・ハーモニーをたたえた「ゴー・イージー」「ナチュラル・ゴースト」、土臭さと都会的な哀しさが交錯する「レット・アス・ダウン・イージー」、ブラシによるスネア・ドラムが切ない内省的なスウィング・チューン「エヴァーグリーン」、くすんだピアノの響きが印象的なライアン流ララバイといった感じの「ストップ」など、特にぐっときました。
これからもうちょい歌詞を聞き込んでみます。