Disc Review

Chaos And Creation In The Back Yard / Paul McCartney (Capitol)

ケイオス・アンド・クリエイション・イン・ザ・バック・ヤード/ポール・マッカートニー

なんだ、こりゃ。

ぼくは自分をフツーの人間だと思っていたけれど。違ったみたいだ。フツーの人たちの考えていることがよくわからん。この選挙結果。びっくりだな。ヒットチャートの上位を見ながら、なんでこーゆー曲が売れるのかなぁ……とか首をかしげているときと同じ気分。先の大統領選でケリーが負けたときも同じ気分になったけれど。今回は我が国の話だからね。ますます首が傾く。まあ、みなさんいい人なんだろうなぁ。だから、だまされちゃうつーか、いいように利用されちゃうというか。

小泉って人と星野って人、メディアをだまくらかすロジックの組み上げ方とか、たたずまいとか、似ている気がする。改革派を気取った権威主義。こういう輩にだまされちゃうんだね、フツーの人たちは。ミエミエなのにさ。

まあ、仕方ないや。こういう結果が出ちゃったんだし。実質一党独裁の世の中が妙な方向に暴走しないよう祈りながら、素敵な音楽でも聞いてましょう。そういえば健'zの鶯谷ライヴも間もなくです。ちょこちょこリハしてます。関西ツアーも近づいてきたし。楽しみ。

そして、待望のポールの新作ですよ。サイコー! ナイジェル・ゴドリッチのプロデュースってことで、どんなことになっちゃうのかなと不安だったのだけれど。いや、ナイジャルさん、ポールのファンだったのかな。よく言われているように、今回の新作、初ソロ『マッカートニー』とか『ラム』の感触にも近いパーソナルな仕上がりで。ポールらしいクオリティの高い楽曲を、ストレートに、余計な飾り気なしに録音した名盤です。

時として時代の最先端気分とかに流されがちなポールだけど。今回はそんなもの無視。ほとんどの楽器をポールがポールらしく演奏しているせいだろうけど、もしかしたら、その辺にナイジェルさんの手腕が発揮されたのかも。黒沢健一ともこの新作の話はよくしていて、ブライアン・ウィルソンの『SMiLE』の存在も大きかったに違いない、と勝手に結論づけました。間違いなく“『SMiLE』後”のアルバムだ、と。

東芝EMIが出す国内盤は、まあ、もう書くのもめんどくさいけど、“セキュアCD”と名前を変えたコピー・コントロールCD仕様。まだやってんだね。頭よえーな。買わずに文句言うのもナンなので、購入してみましたよ。新プロテクトがどんな仕様になっているのか研究する意味も含めて。で、結論だけ言うと。今回もぼくはこれまで同様の方法で、特に苦労もなく、軽くプロテクトを突破できました。だからさ、いくらプロテクトかけても無駄だから。もうあきらめてフツーのCDで出して。

みなさんは通常CDで出たアメリカ盤で買いましょう。ぼくもDVD付きの米盤を予約してます。そろそろ出るんだよね。早く届かないかな。

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