Disc Review

Phil's Spectre II: Another Wall Of Soundalikes / Various Artists (Ace)

フィルズ・スペクトルⅡ:フィル・スペクターの時代

明日、吉祥寺でこのイベントにDJとして参加させていただくことになりました。深夜ですが、ご近所の方、おひまでしたら、ぜひ。

アルバム『健'z with Friends』も間もなく、7月13日リリースです。なもんで、健'zでけっこういろいろなところへおじゃましてます。今日は今度NHKのBSハイビジョンで放送される『スマイル~ビーチ・ボーイズ 幻のアルバム完成~』って番組の司会を、オリジナル健'zの二人で撮影してきました。光栄でした。基本的にはDVDでもリリースされた『Beautiful Dreamer』を下敷きにしたブライアンのドキュメンタリー。先日の日本公演の模様とかも、ちらっとですが流れる予定です。放送スケジュールとか、詳細は健'zのオフィシャルとかNHKのページで確認してみてください。

で、そんな告知のための更新ではありますが(笑)。とりあえず1枚、最近のお気に入りを紹介しておきます。新譜ではジミー・ウェッブのものとか、コールドプレイとか、フー・ファイターズとか、けっこう楽しいものもありますが、やっぱりここは再発盤で。英Aceが編纂したスペクター・サウンド・フォロワー集第2弾。近ごろ何かと髪型ばかりが取り沙汰される(ウソ)フィル・スペクターながら。やはり彼が生み出した音の壁は、誰もが真似したくなるほど魅力的かつパワフルなサウンドだったのだなぁ、と思い知る。ドリーミーで、キャッチーで、グルーヴィーで、そして何よりもロックンロール。

のちにスペクターがプロデュースすることになる運命を自ら予見していたかのような、初期ライチャス・ブラザーズの音源に始まり、ビーチ・ボーイズ、メアリー・ウェルズ、フォー・トップス、ニノ&エイプリル、レパラータ&ザ・デルロンズ、ドビー・グレイ、コニー・スティーヴンス、ルビー&ザ・ロマンティックス、ジョー・サウスなど、全24曲。絶妙に消化したものから丸パクリまで。こういう、ある種のデフォルメを効かせたパチモノを聞くと、普段はふと聞き逃していたオリジナル・スペクター・サウンドの特徴が別の視点から確認できるようで面白い。もちろん第1集と合わせてお楽しみください。

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