NBPファイル vol.135：パートリッジ・ファミリー名曲集

NBPファイル vol.135：パートリッジ・ファミリー名曲集

55年前の今日、1970年9月25日、テレビ・ドラマ・シリーズ『人気家族パートリッジ（The Partridge Family）』が米ABCネットワークでスタートしたのだとか。

日本では翌年から東京12チャンネルで放送されるようになって。ぼくもよく見てました。てことで、スロウバック・サーズデイ恒例NBPプレイリスト、今週はパートリッジ・ファミリー、いきます。

長男のキース（デヴィッド・キャシディ）や長女ローリー（スーザン・デイ）をはじめとする5人の兄弟姉妹が、母親シャーリー（シャーリー・ジョーンズ）が運転するスクールバスで各地を演奏ツアーしながら、マネージャー（キンケードさん！）も交えて繰り広げるあれこれをコミカルに綴ったドラマ・シリーズだったけれど。

番組内で使われる音楽も、なかなかの仕上がりで。リアルなヒット曲もたくさん生まれて。レコードもたくさん買ったなぁ…。

ということで、彼らが残したレコーディング（といっても、実際にセッションに参加したのはデヴィッド・キャシディとシャーリー・ジョーンズだけだったみたいですが）の中からぼくが好きな曲をざっくり12曲、セレクトしてみました。

パートリッジ・ファミリーの場合、まあ、家族バンドという設定ではあるものの、番組制作がスタートした時点で役者さんたちはレッキング・クルー系のスタジオのミュージシャンやセッション・シンガーたちが録音した音に合わせて口パク、手パクする…という想定だったらしく。

でも、ほどなくデヴィッド自身もけっこう歌えることが判明。以降、彼もリード・シンガーとしてサウンドトラックのレコーディングに参加するようになって。ただ初期に関しては、たとえばファースト・アルバムに収められた２曲のバリー・マン＆シンシア・ワイル作品「アイム・オン・ザ・ロード」と「アイ・リアリー・ウォント・トゥ・ノウ・ユー」などにデヴィッドは不参加。

代わりにリードを歌っていたのは元ラヴ・ジェネレーションのトムとジョンのベーラー兄弟で。彼らが当時在籍していたロン・ヒックリン・シンガーズの面々（ロン・ヒックリン、およびロビン・ワードことジャッキー・ワードなど）とともに番組の全シーズンにわたって素晴らしいハーモニーを聞かせておりました。

この顔ぶれで、ニール・セダカとキャロル・ベイヤー・セイガーがラヴ・ジェネレーションに提供した「レット・ザ・グッド・タイムズ・イン」とかもカヴァーして、シーズン1の第1話でキースくんが口パクしたりもしていて。そのあたりの曲の出来もすっごくいいのだけれど。

でも、今回のプレイリストからは、そういう口パクものは外して。キース・パートリッジ役のデヴィッド・キャシディが実際に歌っている曲の中から選びました。唯一、ファースト・アルバムからの「トゥ・ビー・ラヴァーズ」は、デヴィッドが歌っているのはサビの部分だけなんだけど…。でも、歌ってはいるからね。

あと、デヴィッド単独名義のソロ作品も外して。パートリッジ・ファミリー名義で出た音源からのセレクション。前出、マン＆ワイルをはじめ、キャッシュマン＆ウェスト、ボイス＆ハート、ルパート・ホームズなど、気になるソングライターたちもいろいろ絡んだ作品群です。懐かしくお楽しみください。

Come On Get Happy with The Partridge Family!