
サムシング・ゼア:リメンバリング・ジェフリー・フォスケット/ヴァリアス・アーティスツ
昨夜のCRTカーリー・サイモン・ナイト。たくさんのご来場、ありがとうございました。
中学生のころからカーリーさんのことが大好きだったという丸山京子さんのおかげで、日本ではあまり語られることのないカーリーさんの真の魅力を、まあ、もちろん時間が足りなくてまだまだその奥深いところまでは届ききれなかったかもしれませんが、歌詞の世界観みたいなものも含めあれこれ堪能できて。
テイラー・スウィフトとかオリヴィア・ロドリゴとかサブリナ・カーペンターとか、近ごろの女子たちがこぞってカーリーへのリスペクトを表明している理由の片鱗とかもつかめたような…。
やっぱいい曲多いな、歌うまいな、と改めて。京子ちゃんにはぜひまた登場していただいて、CRTに新たな視点を持ち込んでもらいたいと願ってます。
で、来月ですが。7月21日、海の日の開催ということもあり、急遽、もろもろの予定を変更して、やはりブライアン・ウィルソンの追悼イベントをさせていただこうと思います。レココレも来月号は追悼特集になるということなので連動する形になります。
もちろん、CRTのブライアン/ビーチ・ボーイズ・イベントのレギュラー・ゲスト、竹内修くんを迎えます。まだどういう内容にするか、まったく白紙の状態ではありますが、けっして湿っぽくなることなく、ブライアンが遺してくれたたくさんの宝物をポジティヴに振り返る夜にできればいいな、と。今日、6月24日の夜からWeb予約もスタートします。
と、そんなインフォメーションをさせていただいたところで。今朝はどのニュー・リリースを紹介したらいいか、ちょっと迷って。フル・アルバムのリリースは来月ながら、ブライアン・ウィルソンが客演している先行シングルの配信がスタートしているジェフリー・フォスケットのコンピレーションのインフォメーション、しておくことにしました。
1980年代以降、その天性のファルセット・ヴォーカルでビーチ・ボーイズやブライアン・ウィルソン・バンドのコーラス・ハーモニーの要を担ってきたジェフリー。彼のサポートがなかったらブライアンがライヴ・シーンに復活することもなかっただろうし、『スマイル』を完成に導くこともできなかったはず。
ブライアンの『スマイル』がロンドンで初演された2004年、何夜めかにバックステージを訪れることができて。「あなたなしではこの奇跡は起こらなかったと思います」と伝えたら、いつも寡黙なジェフリーは軽く笑みを浮かべてぼくの肩をキュッとつかんでくれたものです。
残念なことに、未分化甲状腺がんとの長い闘病生活の末、2023年、ジェフリーは67歳という若さで逝去。そのあたりのことは本ブログでも以前書きました。
そんな彼の遺産管理者とオムニヴォア・レコードが提携して編纂したトリビュート・アルバムが、来月、7月11日にリリースが予定されている『サムシング・ゼア:リメンバリング・ジェフリー・フォスケット』です。
全25曲で、ジェフリーのソロ名義による代表的なパフォーマンスはもちろん、パパ・ドゥ・ランランの曲とか、シカゴのロバート・ラム、クリストファー・クロスらとの共演音源とか、ブライアン・ウィルソン、マイク・ラヴ、アメリカ、デヴィッド・パック、ヘンリー・カポノ、ロス・ストレートジャケットらとの未発表コラボレーション音源とかを満載。15トラックが未発表みたい。これはすごい。楽しみ。
詳しい曲目はオムニヴォアのサイトでチェックしてみてください。そこからのフィーチャード・トラックとして先行公開されているブライアンとの共演曲「メアリー・ハニー」(ブライアン作)とアルバムのリリース告知ビデオにもリンク張っておきますね。
ブライアンもジェフリーも亡くなってしまったけれど、彼らの歌声は永遠。来月のCRTでもみんなでじんわり味わいたいです。
(※明朝は早い時間から仕事が入っちゃっているので、ブログ更新、お休みします。よろしくお願いします)