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ライヴ・イン・ジャパン1974/ウォー
いまだ原稿に追われる毎日です。ほんと仕事のペース遅くなりました(笑)。トシとると、もう仕方ないっすね。
でも、いくつか〆切りが折り重なってワヤクチャみたいな状況は少し改善してきたので、またちょっとずつブログ更新、再開しようかな、と。平日は毎日更新…みたいな、元のペースにすぐ戻せるかどうかはわかりませんが、そのあたり、ぼちぼちと。無理のないところで、日々聞きながら「おっ!?」と感じたニュー・リリースを、新作、再発、取り混ぜて、軽く紹介していきますね。
まず今朝は、再発のような、新作のような…(笑)。これまで未発表だった過去ライヴ音源の発掘ものから。
伝説のウェストコースト・ファンク・バンド、ウォー。この人たちの過去作に関しては去年、本ブログでも紹介した『世界はゲットーだ(The World Is a Ghetto)』の50周年記念コレクターズ・エディションとか、1977年以降のスタジオ作品を収めた5枚組ボックスセットとか、米ライノ・レコードがいろいろ出してくれたのだけれど。
今年は発掘ライヴ音源の登場! なんと半世紀前の日本ツアーでレコーディングされた未発表ライヴ音源が出ました。彼らの初来日にあたる1974年のジャパン・ツアーから、静岡公演の録音をメインに、一部、東京、大阪、神戸の録音も加えたCD2枚組、全14曲だ。2枚組LPも出ているけれど、そちらは3曲少ないみたい。
この時期、ウォーは絶頂期で。以前、本ブログでも取り上げた1972年の『世界はゲットーだ』が翌73年の年間アルバム・チャート1位に輝いたほか、ぐっとジャズ/ファンク寄りになった次作『デリヴァー・ザ・ワード』も、米シカゴ公演を記録した『狂熱のライブ(War Live)』も売れまくって。その勢いで1974年はアメリカ、ヨーロッパを巡る長期ツアー。で、年末、日本へ。
というわけで、ロニー・ジョーダン(キーボード)、ハロルド・レイ・ブラウン(ドラム)、リー・オスカー(ハーモニカ)、ハワード・E・スコット(ギター)、トーマス“パパ・ディー”アレン(パーカッション)、B.B.ディッカーソン(ベース)、チャールズ・ミラー(サックス)という最強編成でのパフォーマンスを、本作では楽しむことができるわけだ。
ライナーノーツには最古参メンバーのロニー・ジョーダンと、プロデューサーのジェリー・ゴールドスタインの最新対談も収録。まだ海外アーティストにどう接していいかよくわかっていなかった時期の日本での、なんとも微妙に気まずい異人種交流体験から、1975年に大ヒットするあの名曲「仲間よ目をさませ!(Why Can't We Be Friends?)」が生まれたというエピソードも語られている。
ソリッドで、クールで、でもヘヴィーで、ホットで、時にブリージーで、とてつもなくかっこよくて、しかも、ものすごくワルそう(笑)。そんなウォーの魅力が横溢してます。今年ライノはきっと『仲間よ目をさませ!』のアルバムも充実した形で再発してくれることでしょう。50周年だもん。期待!