マッド・サムタイムズ/エラ・ラファエル
昨夜のCRTニック・ロウまつり。たくさんのご来場、ありがとうございました。ブリンズリー・シュウォーツ時代からロックパイル、リトル・ヴィレッジ、ロス・ストレイトジャケッツを従えた現在まで、バンドものでもソロ名義のものでも、この人、いつだってほんとにごきげんだ、と。イベントにいらしてくださったみなさんと改めて確認できて。楽しかったなぁ。
次回はいつもの新宿を離れて出張。横浜でサザン・オールスターズです。CRT『ハマのサザンNight』。よろしければ、ご一緒しましょう。
で、いつものようにCRTの翌朝は、もう“盛り上がり疲れ”しちゃって(笑)。ふわーっとした音楽が聞きたい感じなもんで。ご紹介するのはバンドキャンプで出会った新人さん、エラ・ラファエルのデビュー作。
英ロンドン生まれ。子供のころから父親のレコード・コレクションで見つけたビートルズやローリング・ストーンズ、クイーンなどを聞いたり、エラ・フィッツジェラルド、サラ・ヴォーン、エタ・ジェイムズなどの歌声のとりこになったりしながら育ったらしく。
さらにオーストラリアやスペインを旅する中、いろいろ刺激的な音楽体験を積んだとかで。結果、いい感じにノスタルジックで、いい感じにエキゾチックなテイストの音世界を届けてくれております。
ぱっと聞いて最初にイメージしたのはヴァシュティ・バニヤンとか? カレン・ダルトンみたいだったり、ジュディ・シルのようだったり。そこにふと往年のヌーベルバーグ映画のサントラっぽいほのかなアヴァンギャルド感がよぎったり、かと思うとロージー&ジ・オリジナルズとかシェリー・フェブレイっぽいイノセントなオールディーズ感が漂ったり。
詳しい経緯とか何ひとつわかってないものの。なんだか、どこまでもドリーミーで。気になる新人さんです。