Disc Review

Tomorrow’s Coffee / Jimmy Montague (817585 Records DK)

トゥモロウズ・コーヒー/ジミー・モンタギュー

ぼくはパンクに関してはあまりいい聞き手ではないのだけれど、そうは言ってもたまーに“おっ、パワー・ポップ!?”と思わせてくれるようなフックをともなった曲を聞かせるやつらがいたりして。胸が躍ることも少なくない。

ニューヨークのインディ・パンク・バンド、テイキング・メッズもそんな感じで。去年出た『ダイヤルM・フォー・メッズ』という、ヒッチコック・ファン直撃のタイトルのアルバムとか、まあ、収録曲中のうちほんの少しではあるのだけれど、それなりに楽しませてもらったものだ。

で、そんなテイキング・メッズのベーシスト、ジェイムズ・パルコが今朝の主役。彼がソロで展開しているポップ・ロック・プロジェクト、ジミー・モンタギューの新作です。またまたバンドキャンプ系です。

ソロではこれが3作目かな。最初のうちはマルチ・インストゥルメンタリストであるパルコが全部ひとりでこなすベッドルーム・ポップっぽい手触りが強かったけれど、前作、2021年の『カジュアル・ユース』あたりからはホーン・セクションやストリングスなども含むセッション・ミュージシャンも起用してよりかっちりしたアンサンブルを聞かせるようになって。今回はその流れをさらに突き進めた感じの仕上がり。これまでは一人多重唱でこなすことが多かったバック・コーラスにジェス・ホールを起用したり、クリス・ファーレンをフィーチャリング・シンガーとして招いたりも。

時にスティーリー・ダンのようだったり、エリック・カズのようだったり、中期ドゥービー・ブラザーズのようだったり、ラーセン・フェイトン・バンドのようだったり…。まあ、あの時代のテイストをわりとストレートに今へと持ち込んでいる感じだ。てことは、なんだ? ヨット・ロックか?(笑)

とはいえ、懐古路線一本やりというわけでもなく、アルバム・タイトル通り、漠然とではあるけれど“次なるもの”への渇望と意欲も全編に漂ってます。

今のところデジタル・リリースのみ。

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