Disc Review

Modern Blues / The Waterboys (Harlequin and Clown)

MBlues

モダン・ブルース/ザ・ウォーターボーイズ

ビーチ・ボーイズ同様、このバンドもドラマ/映画のおかげでなんだかややこしいことになっちゃって。日本はボーイズさん受難の国っすね。

核を成すマイク・スコットは英国出身ながらニューヨーク・パンクに触発されてみたり、ケルトに寄ってみたり、ゴスペルに影響されてみたり、ブルースやってみたり、アコースティックになってみたり、エレクトリックで行ってみたり、ソロになってみたり、またバンド形式に戻ってみたり…。なんとも落ち着きなくあれこれ探り続けているように見えながらも、すでにデビュー30年超え。3年半ぶりの新作は安心のウォーターボーイズ名義でのリリースです。

ナッシュヴィル録音。ミックスは腕利きボブ・クリアマウンテン。盟友スティーヴ・ウィッカム(フィドル)とここ数年ずっとサポートしているラルフ・サルミンズ(ドラム)以外の参加ミュージシャンは、なんとマッスル・ショールズの重鎮デヴィッド・フッド(ベース)と、“ブラザー”ポール・ブラウン(キーボード)など。

顔ぶれを聞いただけで、かなりやばそう。で、その感触通り、今回のウォーターボーイズはそっち方面。なかなかソウルフルかつブルージーに、ストレートなロック・サウンドをキメている。テーマはメンフィスかな。バック・コーラスにドン・ブライアントまで参加しているし。かっこいい。見に行かなかったけど、去年のフジロックはこんな感じだったんだろうか。4月に単独来日、あるんだよね。先行が今月末か…。今度はがんばらなきゃ。

マイク・スコットの歌詞は相変わらずややこしくて。なんか今回も面白そうなのだけど、正直、まだ全然わかってません。これからゆっくり味わいます。

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