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Nothing But Pop File, vol.85: Cook & Greenaway Songbook

NBPファイル vol.85:クック&グリーナウェイ作品集

今から53年前、1971年の今日、1月18日のことですが。この日、大手広告代理店マッキャン・エリクソンのビル・バッカーが、英国の人気ソングライター・チーム、ロジャー・クック&ロジャー・グリーナウェイとミーティング。コカコーラのCM用ジングルを作ってほしいと依頼したのだとか。

クック&グリーナウェイはもともとスーザン・シャーリーのために書いた「トゥルー・ラヴ・アンド・アップル・パイ」という曲のメロディを流用してはどうかと提案。そこでバッカーは米ソングライターのビリー・デイヴィスと協力してCM用に歌詞を書き換え、「アイド・ライク・トゥ・バイ・ザ・ワールド・ア・コーク(I'd Like To Buy The World A Coke)」というラジオ・スポット用のジングルを完成させたのでありました。

1971年の7月からはそれがテレビでも流れるようになって。イタリアの有名な丘に多彩な人種のティーンエイジャーたちが大勢集まって、愛と希望を託したメッセージを歌う様子が話題に。CM映像へのリンク、下のほうに貼っておきますが。なんでも撮影に当時としては破格の25万ドルかけたそうで。

当然、この曲のフル・ヴァージョンをレコード化しようという話も持ち上がり、商品名を除いた歌詞がさらに作られて「アイド・ライク・トゥ・ティーチ・ザ・ワールド・トゥ・シング(イン・パーフェクト・ハーモニー)」が誕生。ザ・ニュー・シーカーズにレコーディング話が持ち込まれたのだけれど。なにやら忙しいとかなんとか、そういう理由で断わられちゃったらしく。仕方なくスタジオ・シンガーを集めてレコーディングを敢行。CMのイメージに合わせた“ザ・ヒルトップ・シンガーズ”なる名義でリリースされたのでした。

が、それを聞いたニュー・シーカーズも、あ、これ、いい曲じゃん。やっておいたほうがいいな…と考え直したか、あわててレコーディング。結果、翌1972年にかけてヒルトップ・シンガーズ盤もニュー・シーカーズ盤も大ヒットを記録した、と。前者は全米13位、後者は全米7位、全英1位にランク。日本でも「愛するハーモニー」という邦題で大ヒットしたものです。

というわけで、スロウバック・サーズデイ恒例NBPプレイリスト、今週はこの曲を書いたロジャー・クック&ロジャー・グリーナウェイの作品集。クック&グリーナウェイに関しては、彼らの隠れた名曲集みたいなコンピが編まれたりしているので、そのコンピのストリーミングへのリンクも貼っておきますが。こちら、ぼくのプレイリストはおなじみの大ヒットばかりのセレクション。両者ともども、ほんと、いい曲ばっかりです。お楽しみください。


Cook & Greenaway Songbook

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  1. I'd Like to Teach the World to Sing (In Perfect Harmony) / The New Seekers (1971 UK #1, US #7) (written with Bill Backer and Billy Davis)
  2. Green Grass / Gary Lewis & The Playboys (1966 US #8)
  3. Here Comes That Rainy Day Feeling Again / The Fortunes (1971 US #15, UK #51) (witten with Tony Macaulay)
  4. My Baby Loves Lovin' / White Plains (1970 US #13, UK #9)
  5. Melting Pot / Blue Mink (1969 UK #3)
  6. Doctor's Orders / Carol Douglas (1974 US #11) (written with Geoff Stephens)
  7. Hello Summertime / Bobby Goldsboro (1974 US #14) (written with Bill Backer and Billy Davis)
  8. Something Old, Something New / The Fantastics (1971 UK #9) (written with Tony Macaulay)
  9. Something Tells Me (Something's Gonna Happen Tonight) / Cilla Black (1971 UK #3)
  10. (Blame It) On the Pony Express / Johnny Johnson & The Bandwagon (1970 UK #7) (written with Tony Macaulay)
  11. If It Wasn't For the Reason That I Love You / Miki Antony (1973 UK #27)
  12. Like Sister and Brother / The Drifters (1973 UK #7) (written with Geoff Stephens)

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