NBPファイル vol.70：追悼ロビー・ロバートソン
また訃報です。寂しいです。ロビー・ロバートソン。前立腺がんで1年間闘病したのち、現地時間の8月9日、ロサンゼルスで亡くなったそうです。享年80。
1969年だったか70年だったか、中学生だったころにザ・バンド「アップ・オン・クリップル・クリーク」を初めて聞いた瞬間から、彼からは多くを受け取ってきました。確かに、“ラスト・ワルツ”と呼ばれる解散コンサートの前後、個人的には彼の言動に少なからず疑念を抱いたこともありました。複雑な気分にさせられました。でも、それも含めてロビー・ロバートソンからの影響は大きかったです。ずっと刺激を受け続けてきました。ギターもいっぱいコピーしました。全然できなかったけど(笑)。
彼ならではの独特のビブラートとピッキング・ハーモニクス、そして何より淡々と物語を綴るような歌心あふれるフレージングは誰にも真似できないものでした。ソングライターとして、プロデューサーとして、素晴らしい作品をいっぱい残してくれたロビー・ロバートソンですが、彼のギター・プレイもやっぱり忘れられません。永遠に聞き継がれてほしいなと願います。
ということで、かつてぼくがコピーしようとして挫折した曲を中心に、ロビーの素晴らしいギター・プレイが楽しめる曲を新旧12曲、スロウバック・サーズデイ恒例のNBPプレイリストとしてとりいそぎセレクトしてみました。12曲ぽっちじゃ全然足りませんが、よろしければこれ聞きながら、ワン・アンド・オンリーなギタリストとしてのロビーの魅力の一端だけでもともに偲びましょう。
たくさんの素晴らしい音楽をありがとう。どうぞ安らかに。
（※明日からしばらく本ブログもお盆休みいただきます。しばらくしたらまた気ままに再開しますので、よろしくお願いします）
- King Harvest (Has Surely Come) / The Band (1969)
- Life Is a Carnival / The Band (1971)
- Leopard-Skin Pill-Box Hat / Bob Dylan (1966)
- Dead End Kid / Robbie Robertson (2019)
- Down In the Bottom / John Hammond (1965)
- It Makes No Difference / The Band (1975)
- Who Do You Love! / Ronnie Hawkins (1963)
- Don't Do It (Live) / The Band (1972)
- He Don't Live Here No More / Robbie Robertson (2011)
- To Kingdom Come / The Band (1968)
- Jemima Surrender / The Band (1969)
- Like a Rolling Stone (Live) / Bob Dylan (1966)
