エヴリシング・アイ・ノウ・アバウト・ラヴ(2023年版LP)/レイヴェイ
次回CRT、近づいてきました。今週の木曜日、3月23日。ジョニ・ミッチェルの歌声をロック・カフェのごきげんなオーディオで堪能しましょう。アナログ盤、ハイレゾ音源、いろいろ取りそろえてお届けします。東京でのローカルな開催なので、来ることができる方も限られるとは思いますが、よろしければPCでご覧になっている方は右のサイドボード、スマホの方は下方のインフォメーション欄をご参照のうえ、ぜひ。
先月、久々に有観客でCRTを開催して。ロック・カフェでボブ・ディランを聞きまくって。やっぱり音楽好きが集まってクローズドな空間で音を共有する楽しさを改めて噛みしめたものです。今月も楽しく、ジョニの歌声をみんなで浴びて、飲んだり食べたりダベったりしましょう。どうなっていることやら、結果はわからないけど、WBCも終わってる日程だしね。翔平ロスはロック・カフェで解消だ!
と、業務連絡を終えたところで、今朝の1枚です。本ブログでは何か出るたびにいちいち騒がせていただいているレイヴェイちゃん。いろいろな機会に発表させてもらった去年の個人的年間ベスト・アルバム選でも、とにかく1位には彼女のファースト・フル・アルバム『エヴリシング・アイ・ノウ・アバウト・ラヴ』を挙げた。間違いなし。大好きだった。
ただ、ひとつだけ、このアルバムに関してはとんでもない謎があって。ぼくはレイヴェイの曲の中で「ヴァレンタイン」ってのがいちばん好きなのだけれど。この曲、もちろんデジタル・リリース版の『エヴリシング・アイ・ノウ・アバウト・ラヴ』には入っているのに、ヴァイナルLPだとオミットされちゃっていたのでした。なぜだ。このアルバム、デジタル版だと通常エディションは全13曲入り。アナログLPにする際、A面6曲、B面6曲にしたかったからかなぁ。でも、それなら別の曲抜いてほしかったような…。
まあ、ハイレゾ版も手に入れたから。そっちで聞けばいい音で聞けるし。「ヴァレンタイン」以外もいい曲だらけのアルバムだから、まあ、問題ないっちゃないものの。でも、やっぱりああいうとことんアナログな手触りの名曲はLPで聞きたいわけで。そこだけが思いきり物足りなかった。そんな不満を抱いた同好のレイヴェイ・ファン諸氏も少なくないと思う。
でも、ついにその不満が解消されたのでした。3月10日、『エヴリシング・アイ・ノウ・アバウト・ラヴ』のLP改訂版がリリースされて。そこにはめでたく「ヴァレンタイン」が収録されました。まあ、最初の版が出たとき、カラー・ヴァイナルと普通のブラック・ヴァイナルと買って、で、今回また新たに改訂版を購入したので、3枚目の『エヴリシング・アイ・ノウ・アバウト・ラヴ』LPになっちゃいましたが(笑)。
でも、「ヴァレンタイン」が入ってるんだから。これは手に入れとかないとね。そのLPが先週末、おうちに届いたので、くどくはなりますが、またこちらで紹介しておきます。中には本ブログをきっかに『エヴリシング・アイ・ノウ・アバウト・ラヴ』のLPをお求めになり、ぼく同様、なんだよ「ヴァレンタイン」入ってないのかよとがっかりされた方もいらっしゃるかもしれないので。そのお知らせも兼ねての再ピックアップです。
ジャケット右上に貼られたシールには「now includes “Valentine”」って書いてありました(笑)。まったくー、最初から入れとけよなー。
「ヴァレンタイン」を入れたことで全13曲。代わりにどれか別の曲が抜かれちゃうかと思ったら、全曲入ってました。ただし、「ヴァレンタイン」がデジタル版同様3曲目に入ったことで、2022年版LPのA面6曲目に入っていた「ホエン・ラヴ・ウィル・ドゥ・トゥ・ユー」が2023年版LPのB面1曲目に押し出され、A面6曲、B面7曲という形に。確かにA面のほうに4分台の曲が2つ入ってるから、収録時間の関係でそうなったのかな。
アカペラで歌い出されるジャジーなバラード「ホエン・ラヴ・ウィル…」が2022年版のA面ラストをしっとり締めくくっていたわけですが。その曲で2023年版LPのB面が始まるという、まあ、微妙ではあるものの、これはこれで新鮮な変化かも。1曲増えたのでブックレットのほうも3ページ目のレイアウトがちょこっと変更されてます。
今回もいちおうサブスクでストリーミングされている全16曲入りデラックス・エディションへのリンクも張ってはおきますが。このアルバム、やっぱりアナログLPで聞くのを強くおすすめします。いっそう沁みます。CD、出てないし。ぜひ、お試しを。