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Disc Review

Obsessed with the West / Brennen Leigh & Asleep at the Wheel (Signature Sounds Recordings)

オブセスト・ウィズ・ザ・ウェスト/ブレネン・リー&アスリープ・アット・ザ・ホイール

去年、本ブログで紹介したノエル・マッケイのことをあれこれ調べている中で出くわした女性カントリー・シンガー、ブレネン・リー。ぼくはノエル・マッケイのことも去年知ったくらいの不勉強者なもんで、当然この人のこともまったく知らなかったのだけれど。

この二人、ソングライター・チームとしてかのガイ・クラークも賛辞を送るくらい素敵な曲をいっぱい作っていたり、デュオとして2013年にごきげんにノスタルジックなアルバム『ビフォア・ザ・ワールド・ワズ・メイド』をリリースしたり、2015年にクリスマス・アルバムを制作したり…。

で、気になってブレネンさん単体のほうの活動もさかのぼってチェックしてみたら。2015年に『シングズ・レフティ・フリゼール』なんて、レフティ・フリゼール作品集とか出したりしていて。2007年にはジェシ・デイトンともデュエット・アルバムを出していた。けっこうオールド・タイミーなカントリーにまっすぐ向かっていて。ギターも上手だし、いい曲書くし。あなどれない人だな、と思っていたら。

出ました。新作。しかも! なんと! ぼくも大好きな現代最強のウェスタン・スウィング・バンド、アスリープ・アット・ザ・ホイールとの共演による1枚で。こりゃやばいです。

全曲、ブレネンさんが絡んだオリジナル曲。ノエル・マッケイとの共作あり、ポール・クレイマーとの共作あり、単独での曲もあり。でも、どれもボブ・ウィルズ&ザ・テキサス・プレイボーイズを筆頭とする偉大なウェスタン・スウィングの先達に限りない敬意を払った仕上がりで。好感度抜群。

オープニングを飾る「イフ・トミー・ダンカンズ・ヴォイス・ワズ・ブーズ」は、軽くスウィングするビートに乗って、“昔、暴れたことがあるの/テキサスのゲームよりワイルドにね/フォートワースの街で奴らを投げ飛ばして/ウェイコの刑務所で目を覚ました/私は15年間シラフよ/真っ当に生きてきた/でも、トミー・ダンカンの声がお酒なら/私はずっと酔っ払いね”とか歌い出す曲で。ご存じの通り、トミー・ダンカンというのは1930年代にテキサス・プレイボーイズのリード・シンガーをつとめていた人。“タイムマシーンがあったら1939年にセットするわ”なんて歌詞も出てくるし。

いいじゃん、ブレネンさん!

もちろんアスリープ・アット・ザ・ホイールも好演。レイ・ベンソンとのデュエット曲とかもあって。最高だ。ごきげんにスウィングする「カミン・イン・ホット」みたいなタイプの曲もいいし、ジャジーでノスタルジックなトーチ・ソングふうの「アイ・ワズ・ジャスト・シンキング・オヴ・ユー」みたいなパターンも素敵。かと思うと、アルバム・タイトル・チューンはフォスター調のニュアンスをたたえていたりして。泣ける。

タイムマシーン、なくても大丈夫。このアルバムがその役割、ちゃんと果たしてくれそうだ。

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