1969年黄金の夜明けと、ヨット・ロックと、カーマイン・ストリート・ギターと、スティーヴ・ミラー・バンドと…。
今週はレギュラーのラジオ番組とか原稿執筆とか、普段の活動以外のものも多いので、ちょっとインフォメーションなどさせていただきますね。
NHK-FM『1969〜黄金の夜明け』
まずは本日、8月19日から23日まで、5日にわたってNHK-FMで、今からちょうど半世紀前、1969年の音楽シーンを振り返る特別番組が放送されます。題して『1969〜黄金の夜明け』。毎日、午後6時から50分ずつ、1回ごとにテーマを立てながら1969年というロック・ヒストリーにとってとても重要だった年の出来事などを再検証します。ぼくが選曲/進行を担当させてもらいました。
詳細は番組のホームページを見ていただければと思いますが、今夜、19日の「ロックの進化と原点回帰」と題された1回目には作曲家・ 音楽プロデューサーの多保孝一さんをコメント・ゲストに迎えます。
明日、20日の「ウッドストック・フェスティバル」と題する2回目にはGLIM SPANKYの松尾レミさんを対談ゲストに迎えて、伝説の野外フェスを取り巻くもろもろについて盛り上がります。
21日は「ブラック・パワー・ムーブメント」。ORIGINAL LOVEの田島貴男くんをコメント・ゲストに迎え、70年代ニュー・ソウル・ムーヴメントへと向かう新しいソウルの動きを追いかけます。
22日は、全編にわたって湯浅学を対談ゲストに迎えた「多様化する音楽シーン」。湯浅がリュックに詰め込んできた(笑)たくさんのレコードをサカナに、様々なジャンルを巻き込みながら起こった多彩な化学変化について振り返ります。
で、最終日、23日は「日本の音楽シーン」。まさに1969年にデビューを果たしたロック・バンド、エイプリル・フールのリード・ヴォーカルとしてもおなじみ、小坂忠さんを対談ゲストに、混沌としていたGSブーム末期の日本の音楽界について興味深いお話をうかがいます。
番組ホームページからメッセージ送信もできるようなので、感想などお寄せいただけたらうれしいです。ちなみに、本ホームページでウッドストックについて書いた最近のエントリーは以下のふたつかな↓
-
Woodstock 50 - Back to the Garden: 50th Anniversary Experience (10CD) / Various Artists (Rhino)
-
Live at Woodstock / Creedence Clearwater Revival (Craft Recordings)
CRT『新・オールディーズまつり〜夏の終わりのヨットロック〜』
ちなみに水曜日、21日は毎月恒例、文化放送『くにまるジャバン〜極』におじゃまする日です。正午過ぎからの「洋楽ジャパンX」のコーナーで、今月は間もなく奇跡の再来日公演を行なうフランキー・ヴァリ&ザ・フォー・シーズンズの特集をする予定。9月に東京2回、大阪1回、たぶんこれが最後のジャパン・ツアーになるというフランキー・ヴァリのコンサートに向けて、予習を兼ねて一足先に盛り上がります。
と、そんな番組出演があって、個人的には翌日、エドマール・カスタネダのコンサートでさらなるひと盛り上がりをぶちかましたところで、金曜日、23日。こちらも毎月恒例のCRT@ネイキッド・ロフトです。PCでごらんになっている方は左のサイド・バー、スマホの方は下のほうに詳細、記してありますので、ぜひそちらをご参照のうえ、こぞってご参加ください。テーマはヨット・ロック。奧田くんが訳した『ヨット・ロック〜AOR、西海岸サウンド黄金時代を支えたミュージシャンたち』という本を読むと、その成り立ちにはかなりビーチ・ボーイズが貢献しているみたいなので、ぼくとしてもちょっと興味深いところ。
どんな曲が飛び出すか。超有名どころはもちろん、重箱のスミ的なレア音源まで含めて、たっぷり用意して臨みます。お楽しみに! ネイキッド・ロフトのスケジュール・ページで予約受付中です!
映画『カーマイン・ストリート・ギター』公開記念トークイベント with 鈴木茂
ニューヨークのグリニッジ・ヴィレッジに店を構える小さなカスタム・ギター・ショップの1週間を淡々と描いた話題のドキュメンタリー映画『カーマイン・ストリート・ギター』。8月10日から東京の2館でいよいよ公開がスタートしました。これも詳しくは映画のホームページを参照してください。6月に来日したビル・フリゼールも映画に出ているので、彼にインタビューした際の記事の中でもちょっと話題にしています。
と、そんな素敵な映画のことをテーマに、上演館のひとつ、渋谷のシアター・イメージフォーラムで、なんと鈴木茂さんとトーク・ショーをやらせていただきます。8月24日、土曜日の午後5時半からの回の終映後。茂さんのお話、とても楽しみです。これも詳しくは劇場のホームページを参照してください。チケットの受け付けは21日から始まるみたいです。
で、翌日、25日の日曜日には茅ヶ崎市柳島スポーツ公園総合競技場で行なわれる『湘南ロックンロールセンターAGAIN 2019』ってイベントにもちらっとおじゃまします。お昼の1時から夜の9時くらいまで、地元のアマチュア・バンドからブレッド&バターやサーフコースターズらガチな方々まで盛りだくさんのコンサートらしいですが、そこに夕方、ちらっと30分ほど登壇して、宮治淳一・島村文彦両氏と何かダベります(笑)。ご近所の方、いらっしゃいましたら、のぞいてみてください。
セイ・ワウ!/スティーヴ・ミラー・バンド
と、まあ、身勝手なインフォメーションばかり並べ立てて終わるのもナンですので。10月に出るというスティーヴ・ミラー・バンドのCD3枚+DVD1枚というアンソロジー・ボックス『ウェルカム・トゥ・ザ・ヴォルト』から、先行公開された1973年の未発表曲のクリップを乗っけておきましょう。
なんでも、この『ウェルカム・トゥ・ザ・ヴォルト』、ヒット曲や代表曲のほか、デモやリハーサル、アウトテイク、ライヴ音源なども満載。全52トラック中38トラックが初出音源なのだとか。この「セイ・ワウ!」も含め、完全未発表だったものが5曲! DVDにはレアなライヴ映像、テレビ出演時の映像などが21曲。ハードカバーのブックレットは100ページ。貴重な写真や資料もたっぷり。ライナーも充実。やばいやつです。10月が待ち遠しい!