ザ・フェイム・スタジオ・ストーリー 1961〜1973/アーサー・アレクサンダー、ウィルソン・ピケット、オーティス・レディング、アレサ・フランクリン、エタ・ジェイムスほか
英エイス・レコードはすごいなぁ。なんでもエイスのチームが2年間、アラバマ州マッスル・ショールズのフェイム・レコーディング・スタジオの倉庫にこもって発掘作業を敢行。その成果を、今後数年の間にエイスとかケントとかから順次発表することになったみたい。実に楽しみなのだけれど。
とりあえずその露払いとして編まれたのがこの強力なCD3枚組コンピだ。アーサー・アレクサンダー、ウィルソン・ピケット、オーティス・レディング、アレサ・フランクリン、エタ・ジェイムス、アーマ・トーマス、スペンサー・ウィギンズなどR&B系のビッグネームはもちろん、ブルース・バスターズ、ビリー・ヤング、モーリス&マック、ウィリー・ハイタワー、ベティ・スワンなど渋いところ、さらにはダン・ペン、スプーナー・オールダムら白人作家/プロデューサーたち、ボビー・ジェントリー、トミー・ロウ、オズモンズら当スタジオを使った白人ポップ・アーティスト勢まで。多彩な顔ぶれによる61~73年のフェイム関連音源がずらり75曲。衝撃の未発表音源もあり。
今回、ジャケ写クリックで飛ぶのはイギリスで出たばかりの輸入盤のほう。UKアマゾンではもう出てますが、日本アマゾンでは現段階まだ発売前みたい。で、どうせ待つなら12月に出る国内盤を待つのもありかな。英文ライナー全訳&全曲英語歌詞付でPヴァインから出ます。FAMEスタジオ物語、リック・ホールへのインタビュー、全曲解説など、84ページの充実ブックレットを日本語でじっくり楽しめるはず。