Disc Review

Rock And Roll Joe / Chip Taylor (Train Wreck Records)

RRJ

ロック・アンド・ロール・ジョー/チップ・テイラー

ツイッターがあるもんで、なんだかついついほったらかしの当ブログ。そういう人、多いみたいっすね。でも、せっかくあるんだからちゃんと更新してみようかなと、何度目かの反省をしました(笑)。またすぐほったらかしちゃうかもしれないけど。

で、さっそく本日の1枚。なんと、チップ・テイラーが最近ホームページをスタートさせて。コーネル・デュプリー、ハンク・ガーランド、ジェームス・バートン、エディ・ヒントン、スニーキー・ピート・クレイナウ、ジェームス・ジェマーソン、ホリス・ディクソン、ミッキー・ベイカー、イーヴィ・サンズ、ニッキー・ホプキンスなどなど、ロックンロール・ヒストリーにおいてけっして派手に語られることはないものの、重要な役割を果たした偉人たちに日々スポットを当て続けているのだけれど。それと連動する形でリリースされたのが2年ぶりの新作『Rock and Roll Joe』だ。

“A Tribute To The Unsung Heroes Of Rock N' Roll”という副題通り、ロックンロール・ヒストリーにおいて“歌われることのない英雄たち”を讃える歌ぞろい。今年アタマの来日時と同じ、ヴァン・モリソンの初期のギタリストとしておなじみのジョン・プラタニアと、女性フィドラー、ケンドル・カーソンも全面参加してます。チップ・テイラー自体、表舞台で派手に持ち上げられることはめったになくて、紹介される際にはどうしても「ワイルド・シング」とか「エンジェル・オヴ・ザ・モーニング」とかの作者として語られることが多いわけで。ある意味、自らの存在をもこのテーマに重ねているんだろうと思うけれど。

こうした裏方さんたちのことを“ロックンロール・ジョー”と名付けて最大限の敬意を表明した表題曲のような新曲もあれば、ホリーズのカヴァーでおなじみ、もともとはイーヴィ・サンズに提供した「アイ・キャント・レット・ゴー」を軽やかにセルフ・カヴァーしていたりもする。しみます。じわじわ。

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