Disc Review

Word To The Wise / Bill Kirchen (Proper American)

ワード・トゥ・ザ・ワイズ/ビル・カーチェン

体調激悪。でぶは湿気に弱いっす…。

てことで、こんな日はごっきげんなテレキャスター・マスター、元コマンダー・コディ&ヒズ・ロスト・プラネット・エアメンのビル・カーチェンが放ったニュー・アルバムで元気を出します。ぐいぐいジャンプする2ビートものから胸にしみるバラードまで、今回もアメリカン・ロックンロール/カントリーの醍醐味がたっぷり。ニック・ロウ、ポール・キャラック、エルヴィス・コステロ、ダン・ヒックス、マリア・マルダーなどが曲によってヴォーカリストとしてゲスト参加。他にも、かつての親分だったコマンダー・コディがピアノで客演してたり、去年亡くなったノートン・バッファローがハーモニカを聞かせていたり…。

マール・ハガードの曲をニック・ロウとポール・キャラックがエヴァリー・ブラザーズ風味で歌う「シェリーズ・ウィンター・ラヴ」とか、ロジャー・ミラーの名曲を元アスリープ・アット・ザ・ホイールのクリス・オコネルとのツイン・ヴォーカルで切なく綴る「ハズバンズ・アンド・ワイヴズ」とか、ダン・ヒックスを招いてホット・リックス風味のアコースティック・スウィングでキメたアルバム・タイトル・チューンとか、マリア・マルダーとのデュエットでひょうひょうと聞かせるウェスタン・スウィング調の「エイント・ガット・タイム・フォー・ザ・ブルース」とか。もう、最高っ! 相変わらず凄まじいギター・テクニックを幅広い音楽性のもと、さらりと聞かせていて、すごいのだけど。どの曲も基本的にはきっちり歌ものになっているところがうれしい。

8月に国内盤も出る模様。こういう人が普通に聞かれる環境になるといいなぁ…。

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Proper American
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