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Disc Review

Welcome to the Welcome Wagon / Welcome Wagon (Asthmatic Kitty) ― 2008/12/12

ウェルカム・トゥ・ザ・ウェルカム・ワゴン/ウェルカム・ワゴン

昨日に引き続き、夫婦デュオ。2001年、アズマティック・キティ・レーベルのコンピレーション盤『トゥ・スピリット・バック・ザ・ミューズ』に参加して、その筋のファンの間でちょっと話題になったこともあるフォーク/カントリー・ゴスペル・デュオ、ウェルカム・ワゴンのデビュー・アルバムだ。

そのコンピへの参加をきっかけに、レーベル・メイトのスフィアン・スティーヴンスと交流が始まって。本盤はスフィアンのプロデュース/アレンジのもとで制作されている。というわけで、音像的にはまさにスフィアンの世界。ウッド・ベース、ドラム、ピアノ、ギター、バンジョーなどが豊かに編み上げるアコースティックな音世界に、軽くホーンが絡んで。なんとも味わい深い。ゴスペル/セイクレッド・ソングの伝統にのっとった展開と、洗練されたポップなアプローチとが実にいいバランスで交錯している。

ただ、旦那さんのヴィトは牧師でもあって。歌詞はすべて神への思いを綴ったもののようだ。古い聖句をそのまま利用しながら、新たにメロディをつけたものもあるみたい。まだあまり把握できてませんが。そのあたり、今後もうちょい深く分け入ってみたいと思ってます。それだけの吸引力に満ちた仕上がりだ。スミスの「ハーフ・ア・パーソン」のカヴァーもあり。

-Disc Review

© 2020 Kenta Hagiwara