ユアーズ・トゥ・キープ/アルバート・ハモンド・ジュニア
思いの外、日米野球も面白く。ヤクルト×六大学選抜も、ちょっと情けなくもそれなりに楽しく。11月に入ったとはいえ、あまり淋しさを感じずにすんでいる今日このごろ。なんだかんだと仕事がたてこんで、せっかくブログ形式にしてみたのに、結局はたいして頻繁に更新もできない日々ですが。
今日は、ブログ導入直前に手に入れてよく聞いていた盤を取り上げます。みんな大好きストロークスのメンバー、アルバート・ハモンド・ジュニアの初ソロ・アルバムっす。国内盤リリースが12月になるみたいで、そのころにはもうあまり聞かなくなっているかもしれないので(笑)。とりあえず、まだそれなりに頻繁に楽しんでいる今のうち…ってことで。
ストロークスというと、ジュリアン・カサブランカスが中心メンバー…みたいな感じなのだけれど。彼らがデビューしたときから、まあ、ぼくみたいなおっさん世代の人間は、むしろこのアルバート・ジュニア君の名前にこそ目を引かれた。そういう人も多いと思う。なにせ、とーちゃんが「カリフォルニアの青い空」なわけで。なんだか親戚の子がデビューしたみたいな気分になって、つい応援しちゃったりしていた。(そういや最近、ボビー・ベア・ジュニアってのも活躍してますが)
とはいえ、彼がバンド内でどの程度の存在感を発揮しているのかは、あまり具体的にわからずじまい。基本的にはリズム・ギター担当だし。正直、情報も全曲を書いているジュリアン中心になっているし。
けど、本盤を聞いてみて、けっこうアルバート・ジュニア君の味もストロークスに大きく影響していることがわかった。特にデビューしたてのころ、彼らの持ち味を構築するうえで、彼の功績は大きかったのではないかな、と。そう確信した。このソロ作、この前出たストロークスのアルバムより、ぼくが思うところの“ストロークス的魅力”を感じることができる仕上がりかも。
基本的にはアルバートがヴォーカルとギター、ベースがジョシュ・ラッタンジ、ドラムがマット・ロマーノという3ピース編成。そこにジュリアンをはじめ、ショーン・レノン、ベン・クウェラー、ファウンテインズ・オヴ・ウェインのジョディ・ポーターなど音楽仲間が絡んで。ほのぼの、いい感じ。ゆるくて、ポップ。まあ、今様ギター・ポップに括られる1枚だと思うけれど、とーちゃんゆずりか、古き良き、胸を切なくしめつけるポップ・メロディも随所に顔を出して、おじさんキラーな1枚でもあります。