
ザ・ロマンティック/ブルーノ・マーズ
いや、もう、これはぼくが何か言うまでもなく、最強でしょう。たぶんあちこちに絶賛のインフォメーションが載っていることと思うけれど。
ブルーノ・マーズ。2016年の『24K・マジック』から10年。アンダーソン・パークとの完璧なコラボ・プロジェクト、シルク・ソニックとしての動きとか、レディ・ガガとの極上デュオなどを間に挟んで、久々にブルーノのソロ名義でリリースされたアルバム『ザ・ロマンティック』。やっぱ、やばかった。素晴らしい。
ボレロからチャチャチャへ…という、ラティーノ風味でアルバムをスタートさせて。お得意のポップ・ソウルとかスウィート・ソウル風味へとなだれ込んでいって。途中、ディスコものやらラテン・ロックまで顔を出して。全編、エヴァーグリーンな“いいメロディ”と“ごきげんなグルーヴ”の雨アラレ。
ホノルルに旅行したとき、地元のレコード屋さんとかに行って、なんでだけわかんないけど南国の空気感の下、懐かしのドゥーワップとかにとどまらず、メキシカン・ラテンとかのレコードたくさん買っちゃったときみたいな…。なんだかよくわからない例えだとは思うけれど(笑)、かつてよくやったあのボーダーレスな感じがよみがえってくる。
ダーンスト・エミールII、フィリップ・ローレンス、ブロディ・ブラウン、ジェイムス・フォントルロイら最強クルーが勢揃い。過去の偉大な音楽スタイルの模倣の域を出ていないじゃないか、とか酷評する人も中にはいるらしいけど。意味がわからん。ブルーノに何を求めてるんだか。ブルーノの真骨頂は、やみくもに“新しさ”とかいう曖昧な幻想を模索することとかではなく、古き良き、というか、不変であるべきはずの“音楽の底力”の愛溢れる継承なんだから。
全9曲、計31分というコンパクトさもいいっすね。こりゃ断然アナログLPだな。極上です。

