
ハルーン・バルーン・バルーン/シャープ・ピンズ
シカゴ拠点のバンド、ライフガードのメンバーとしてもおなじみ、カイ・スレイターのソロ・プロジェクト、シャープ・ピンズの新作、出ました。3月に出た『レディオDDR』もすごくよかったけど、間にライフガードの一員としてのリリースも挟んで、今年2作目、通算3作目のソロ、出ました。
この人、20歳くらいだとか。いいな、若さは。怖いもの知らずで。ビートルズ、キンクス、バーズ、ビッグ・スターなどからガイデッド・バイ・ヴォイシズあたりまで、ジャングリーなギター・ポップ、サイケなガレージ/ナゲッツもの、ローファイものなど、がんがん触手を伸ばして、食い散らかして、吐き出したみたいな、今回もなんだか雑多なパワーが痛快な1枚です。
ヴァーチャルな記憶を刺激するような、これもまたレトロ・フューチャー的な? 既視感と、未知のものに出会う驚きとが不思議なバランスで共存している感じ。けっこうイギリス訛りとか真似して歌ってるような…。シカゴの人なのに(笑)。好きだね。

