
エアルーム/ゲイブリエル・カヘイン
来週月曜日に「CRTノンサッチ捕物帖」の開催が迫ってきたので、改めてお知らせしておきますね。
本ブログでもけっこうノンサッチ・レコードからのリリース取り上げてるよな…と思って、検索かけてみたら、やっぱりいろいろ取り上げていました。
https://kenta45rpm.com/?s=nonesuch
最近とりあげたロバート・プラントやセシル・マクロリン・サルヴァントをはじめ、新作が出たら必ずピックアップしているブラック・キーズとか、ライ・クーダーとか、リアノン・ギデンスとか、クリス・シーリーとか、サム・アミドンとか、レイチェル&ヴィルレイとか、もちろんブライアン・ウィルソンとか、ランディ・ニューマンとか…。
今の時代の、いわゆる“売れ線”とは違う地点でぐっと深い音楽を追究しようとしている顔ぶれを超ジャンルでがっちりサポートしている感じの素晴らしいレコード・レーベル。ノンサッチからのリリースをいろいろ聞いていると、1970年代とかに輸入盤屋さん通いをしながら、通常のヒット・アルバムとは違う、独自の豊かな音楽性をそれぞれのやり方で掘ってるアーティストたちの盤を一生懸命探していた若き日々の気持ちを思い出すような。
そういう今どき稀有なレコード・レーベル、ノンサッチの魅力を、レーベルの公認非公認ニュースレター「ノンサッチ自警団新聞」をずっと手書きし続けてきた能地祐子が、レココレ祢屋編集長とぼくを交えつつ、わいわい紹介しようという「CRTノンサッチ捕物帖」。楽しみです。いらっしゃることができる環境にある方、お時間が許すようであればぜひご参加ください。
というわけで、今朝も1作、ノンサッチからのニュー・リリース、軽くご紹介しておきましょう。シンガー・ソングライターとして、コンポーザーとして、ジャンルを超えて活躍中のゲイブリエル・カヘインによる『エアルーム』。
表題曲はお父さんである、クラシックの名ピアニスト/コンダクター、ジェフリー・カヘインのためのピアノ協奏曲。かつて迫害を逃れ米国に移住したカヘイン家の物語なのだとか。バックアップしているのはイーファ・オドノヴァンの夫でもあるエリック・ジェイコブスン率いる室内オーケストラ、ザ・ナイツ。こちらはクラシック作曲家としてのゲイブリエル・カヘインさんの才能が炸裂した楽曲なのだけれど。
さらに、シンガー・ソングライターとしての代表曲を管弦楽アレンジで再演した「ホエア・アー・ジ・アームズ」。これもポール・サイモンの近作とも相通ずるような仕上がりになっていて。しびれます。
間もなくリリースされるクリス・シーリーのバッハ無伴奏アルバム第2弾からの曲とかともども、CRTでもみなさんと楽しみたいものです。