
NBPファイル vol.136:レイヴェイ、スタンダードを歌う
久石譲のアルバムってこれまで手を出したことがなかったのだけれど。彼がメイン名義としてクレジットされているアルバム、初めてハイレゾでゲットしました。久石さんが手がけたという初のハリウッド映画サウンドトラック『ア・ビッグ・ボールド・ビューティフル・ジャーニー』。
というのも、久石さんには申し訳ないですが、アルバム後半にレイヴェイが4曲(インスト版も入れれば5トラック)を提供していたから。
何週間か前に彼女がインスタで、“マーゴット・ロビー、コリン・ファレル、作曲家の久石譲さん、そして素晴らしいコゴナダ監督と一緒にこの映画に参加できてとても興奮しています。時間、記憶、そして愛の美しい物語を伝えるために、ジャズのスタンダード・ナンバーを何曲かレコーディングし、新曲「ザ・リスク」を書き下ろしました”みたいな投稿をしていたもんで。
久石さんの間を活かしたピアノ曲とかは、とりあえず1回、つるっと聞かせていただいただけのぼんやりした状態で、返す返す申し訳ないのですが。レイヴェイの部分ばっかり聞いてます。あとミツキも1曲入っていて。なんとピート・タウンゼントの「ハートの扉(Let My Love Open the Door)」をカヴァーしてました。久石さん、ミツキ、レイヴェイ…と、ちょっとアジアっぽい起用なのかな。でも、YouTubeで予告編動画見たらグレイシー・エイブラムズの曲がずっと流れてましたが…(笑)。
で、まあ、このサントラ自体を紹介するほどに聞き込んでいるわけではないもんで。今回はちょっとひねりワザって感じで。このアルバムへの提供曲も含め、レイヴェイがカヴァーしたスタンダード・ナンバーってのを集めたプレイリスト、作ってみました。
実はこのサントラでもクリスマス・ソング「ウィンター・ワンダーランド」を取り上げていて。2023年にSpotifyのクリスマス・コンピに提供したのと同じヴァージョンだったけど。ともあれ、レイヴェイはノラ・ジョーンズとの共演シングル「ハヴ・ユアセルフ・ア・メリー・リトル・クリスマス」あたりも含めてよくクリスマス・ソングを歌っている。
なので、まだちょっと時期的に早い感じもしなくはないものの、その「ウィンター・ワンダーランド」ともども、クリスマスものも最後に2曲だけ、ボーナス・トラックっぽく並べておきました。
もちろんレイヴェイは、こうしたグレイト・アメリカン・ソングブック的なテイストをたたえたオリジナル・ソングを書く今どき珍しいシンガー・ソングライターであることがいちばんの売りなわけだけれど。カヴァーのセンスもなかなか。そのあたりの感触をお楽しみいただければ、と。
I Wish You Love (Laufey Sings Great American Songbook)
- I Wish You Love / Laufey
- Where or When / Laufey
- I've Never Been In Love Before / Laufey
- The Nearness of You / Laufey & The Iceland Symphony Orchestra
- Every Time We Say Goodbye / Laufey & The Iceland Symphony Orchestra
- Misty / Laufey
- It Could Happen To You / Laufey
- Seems Like Old Times / Laufey
- But Beautiful / Laufey
- Let's Dream in the Moonlight / Laufey
- Winter Wonderland / Laufey
- Santa Baby / Laufey