Disc Review

Freak Out City / Bret McKenzie (Sub Pop)

フリート・アウト・シティ/ブレット・マッケンジー

先日のCRTスティーリー・ダンまつり。たくさんご来場くださって、ほんとありがとうございます。ぼくたちもものすごく楽しかったです。

次回CRTは会場を古巣のロフト・プラスワンへと移して、本秀康くんをゲストに迎える久々のジョージ・ハリスンまつり。秋に出るアンソロジー関係とか、ビートルズまわりも相変わらずけっこう賑やかなので、楽しく盛り上がれることでしょう。

あと、前々回、CRTでも追悼特集させていただいたブライアン・ウィルソンに関してですが。朝日カルチャーセンターで能地祐子とともに10月から毎月1回ずつ、3ヵ月連続の講座で、彼の歩みを振り返る講座を持たせていただくことになりました。

前回、『映画の中のボブ・ディラン』という講座を二人でやって、ありがたくもご好評いただいたのですが、その続編的な形です。教室での対面講座とオンライン講座と両方ありますので、もしご興味あるようでしたら、チェックしてみてください。

超近いところでは、9月6日(土)、湯浅学をゲスト講師に迎えての早稲田大学エクステンションセンター、ノヴェルティ・ソング講座もあります。こちらはたぶんまだぎりぎり受付OKだと思いますので、よろしければ。

と、もろもろ告知させていただいたところで、本日のニュー・リリース。ブレット・マッケンジーの新作、ご紹介します。

かつてジェマイン・クレメントと組んだニュージーランドのちょっとおかしなデュオ“フライト・オヴ・ザ・コンコーズ”で大当たりをとったブレットさん。コンコーズでは2007年のEP『ザ・ディスタント・フューチャー』でグラミーも獲ったし。2008年の初フル・アルバムも大売れしたし。

その後、デュオとしてどんな活動をしているのか、申し訳ないことにあんまり詳しく追いかけてはいないのだけれど。5年くらい前、ライヴ盤出したりしていたから、まだそれはそれでデュオ活動も続けているのかな。

ブレットさんのほうは単独で、映画とかテレビの音楽の世界でもあれこれ、まあ、奇抜というか、ユーモアに富んだというか、ちょっと捻れたというか、そういう曲提供をしていて。マペットものとか、ディズニーものとかでもよく彼の曲が歌われていることはおなじみか、と。

と、そんなブレット・マッケンジー。2022年の初ソロ・アルバム『ソングズ・ウィズアウト・ジョークス』(タイトルにむしろ笑った)を出したときは、本ブログでも大喜びでご紹介しましたが——

それに続くセカンド・ソロが出ました。それが本作『フリーク・アウト・シティ』。

ブレットとミッキー・ペトラリアが共同プロデュース。レコーディングは地元ニュージーランドとロサンゼルスで。ロサンゼルス・セッションにはリー・スクラー、ディーン・パークス、ドリュー・エリクソン、クリス・キャズウェル、ジョーイ・ワロンカーらも参加してます。

今回も前作同様、ハリー・ニルソンやランディ・ニューマンあたりに通じるこの人ならではのシニカルな眼差しに貫かれた、ちょっぴりどこかが歪んだ極上ポップ・チューン集。こういう感触は個人的にも大好物なもんで。今回もにやにや楽しませていただきます。

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