グレイト・ソングライター・ファイル・プレイリスト:11. ローラ・ニーロ
拙著『グレイト・ソングライター・ファイル〜職業作曲家の黄金時代』プレイリスト。第11回はローラ・ニーロの作品集です。
この本、基本的にはオンライン音楽誌『エリス』で2014年から続けてきた“ソングライター・ファイル”という連載をまとめたものなのだけれど。さすがに10年以上続けている連載なもんで、すべてを再掲することはできず。ボブ・ディランとか、ポール・サイモンとか、ブライアン・ウィルソンとか、ハリー・ニルソンとか、自身パフォーマーとしての印象が強いシンガー・ソングライター系の人は今回あえて外しました。
今回の主役、ローラ・ニーロも、まあ、そっち系の人ではあるのですが。生前に機会を得たインタビューをより広くみなさんと共有したいなと思ったこともあって。今回のラインアップに加えてみたのでした。
本来、ローラ・ニーロの魅力というのは自身のオリジナル・アルバム群とか、没後に編まれたトリビュート・カヴァー盤とか、そういうもので味わうのがいいと思いますが。ここではソングライターとしてのローラということで。1968〜71年ごろ、多くのシンガーがこぞって彼女の曲をカヴァーしていた時期の音源をあれこれ集めてみました。
個人的にはフィフス・ディメンションを通して知った曲が多いので、彼らのヴァージョンをだーっと並べようかとも一瞬考えましたが、せっかくなのでアーティスト一組ごとに1曲ずつってセレクションに。ラストには1曲、ご本人の歌声も。静謐な中に漂うローラ・ニーロならではのソウル感覚のようなものをお楽しみください。
※お恥ずかしいことに、出版後、いくつか不注意なミスに気づきました。読者ならびに関係者の皆さまにご迷惑をおかけいたしました。本当にすみません。訂正個所はリットー・ミュージックのWEBに掲載されています。そちらをご参照ください。電子版は修正されています。申し訳ありません。よろしくお願いします。
Great Songwriter Files: 11. Laura Nyro
- Stoney End / Linda Ronstadt & Stone Poneys (1968)
- And When I Die / Blood, Sweat & Tears (1969)
- Wedding Bell Blues / The 5th Dimension (1969)
- Save the Country / Julie Driscoll, Brian Auger&Trinity (1969)
- Eli's Coming / Three Dog Night (1969)
- He's a Runner / Mama Cass (1969)
- Lu / Peggy Lipton (1969)
- Emmie / Ronnie Dyson (1970)
- Time and Love / The Free Design (1970)
- Stoned Soul Picnic / The Supremes & The Four Tops (1970)
- Hands Off the Man (Flim Flam Man) / Barbra Streisand (1971)
- Billy's Blues / Laura Nyro (1967)