グレイト・ソングライター・ファイル・プレイリスト:07. エリー・グリニッチ&ジェフ・バリー
拙著『グレイト・ソングライター・ファイル〜職業作曲家の黄金時代』プレイリスト、第7章で取り上げたエリー・グリニッチ&ジェフ・バリー作品集です。
1960年代アメリカン・ポップスのソングライター・チームとして、誰もが真っ先にイメージするのがこの人たちかなと思います。甘くて、明るくと、屈託がなくて、でもちょっとだけ不良っぽくて…。このブレンド具合が絶妙。最強です。
そういえば、以前本ブログでも書いたことがあったと思うけれど、中学生時代、ぼくが初めてリアルタイムで買ったビーチ・ボーイズのシングルは「アイ・キャン・ヒア・ミュージック」で。当時は何も知らず、かっこいい曲だなー…と思って手に入れただけだったけれど。ちょうどブライアン・ウィルソンが不調な時期で。カール・ウィルソンがプロデュースおよびリード・ヴォーカルを手がけた1曲。しかも、作者はジェフ・バリー、エリー・グリニッチ、フィル・スペクター。彼らが1966年、ザ・ロネッツのために提供した楽曲のカヴァーだった。
今にして思えば、ぼくのビーチ・ボーイズ史はあろうことかブライアン不在のカヴァー曲で始まったというお粗末。でも、ビーチ・ボーイズだけでなく、グリニッチ&バリー、スペクター…。一気にこの曲でアメリカン・ポップスの深沼探索へのスタートを切ることができたという幸運でもあり。グリニッチ&バリーの存在は個人的にもとてつもなく大きいものでありました。
というわけで、そんなグリニッチ&バリー作品集。ものすごくオーソドックスな、超ビッグ・ヒット中心の12曲。アメリカン・ポップスの真髄をお楽しみください。
※お恥ずかしいことに、出版後、いくつか不注意なミスに気づきました。読者ならびに関係者の皆さまにご迷惑をおかけいたしました。本当にすみません。訂正個所はリットー・ミュージックのWEBに掲載されています。そちらをご参照ください。電子版は修正されています。申し訳ありません。よろしくお願いします。
Great Songwriter Files: 07. Ellie Greenwich & Jeff Barry
- Da Doo Ron Ron / The Crystals (1963 US #1)
- Wait Til' My Bobby Gets Home / Darlene Love (1963 US #26)
- Be My Baby / The Ronettes (1963 US #2)
- I Have a Boyfriend / The Chiffons (1963 US #36)
- Chapel of Love / The Dixie Cups (1964 US #1)
- I Wanna Love Him So Bad / The Jelly Beans (1964 US #9)
- Do Wah Diddy Diddy / Manfred Mann (1964 US #1)
- Leader of the Pack / The Shangri-las (1964 US #1)
- Don't Ever Leave Me / Connie Francis (1964 US #42)
- Look of Love / Lesley Gore (1964 US #27)
- Hanky Panky / Tommy James & The Shondells (1966 US #1)
- I Can Hear Music / The Beach Boys (1969 US #24)