マウンテン/ジョディ・キャロル
ギターやバンジョーを巧みに操るごきげんな演奏ぶりと、ウォームでソウルフルな歌声、伝統への深い洞察と敬愛とウィットに富んだソングライティング…などを武器に、米ルーツ音楽シーンで渋く着実な活動を続けるジョディ・キャロル。
10年前にソロで行われた来日、見逃しちゃったんだよなぁ。今年のアタマにそのときの日本でのライヴ音源がデジタル・リリースされて。それ聞いたら、やっぱりすごくよくて。ほんと、残念でなりませんが。
2001年以降、スタジオ作はもちろん、その種のライヴも含めて実に多くのアルバムをリリースし続けてくれているジョディさん。今年はスタジオ作も、歌ものとインストもの、それぞれ1枚ずつデジタル・リリースしていて。そのうち、歌もののほうが本作『マウンテン』。今年の8月に出たものだけれど、このほどBSMFが、CD-R仕様ではありますが、フィジカルとして国内流通させてくれましたー。
エリア・コード615人脈のウェイン・モスが“アドヴァイザー”としてクレジットされていて。そのエリア・コードのハウス・スタジオとしてもおなじみだった米テネシー州マディソンにある伝説のシンデレラ・サウンドでレコーディング。ジョディさんひとりでプレイしている曲もあれば、エイサ・ウィギンス(ドラム)とジェイ・マクダウェル(ベース)を従えた曲もあり。
ハンク・ウィリアムスの「ランブリン・マン」、ボブ・ディランの「堤防決壊(Crash on the Levee)」、ロバート・ジョンソンの「最後の勝負も勝ち目なし(Last Fair Deal)」の3曲がカヴァーもので。あとはすべてジョディ・キャロル作だ。
シブかっちょええ!