NBPファイル vol.103:デューク追悼、フォー・トップス1972〜1981
ジョン・メイオールの訃報という衝撃のニュースが届いたり。相変わらず悲しい報せに心が沈む日々ですが。
長年、フォー・トップスのトップ・テナーを務めてきたアブドゥル“デューク”ファキールの訃報もショックでした。先日、7月22日に米ミシガン州デトロイトの自宅で他界。享年88。
ハイスクール仲間だったリーヴァイ・スタッブス、レナルド“オービー”ベンソン、ローレンス・ペイトンとともにヴォーカル・グループを結成したのが1953年。他の3人はすでに他界しているので、デュークは存命する最後のオリジナル・メンバーでした。
フォー・トップスはメンバー・チェンジを重ねつつ今も存在しますが、オリジナル・フォー・トップスの歴史はこれで幕。ひとつの時代の終焉です。なんだか胸にきます。
というわけで、スロウバック・サーズデイ恒例NBPプレイリスト、今週はフォー・トップス、いきます。この人たちの場合、チェス、レッド・トップ、リヴァーサイド、コロムビアなど様々なレーベルを渡り歩いた後、1964年にモータウン・レコードへ移籍。「ベイビー・アイ・ニード・ユア・ラヴィング」とか「アイ・キャント・ヘルプ・マイセルフ(シュガー・パイ、ハニー・バンチ)」とか「リーチ・アウト・アイル・ビー・ゼア」とか「バーナデット」とか「7ルームズ・オヴ・グルーム」とか、その時代に放った数々のヒットでおなじみなわけですが。
その辺に関しては充実したベストがいろいろ出ているので、そういうのを聞いていただくことにして。今回は1972年、モータウンを離れてABC/ダンヒルに移籍して以降の諸作からぼくが好きな曲を12曲、ざくっとセレクトしてみました。ついでにモータウンもののほうも既存のデジタル・ストリーミングへのリンク貼っておきますね。
モータウンを去っても、リーヴァイ、デューク、オービー、ローレンスの4人が揃っていればフォー・トップスは無敵。本当にたくさんの名曲を届け続けてくれて感謝しかありません。デューク、どうぞ安らかに。天国で4人のオリジナル・メンバーがついに勢揃い。天国をポップに、スウィートに、メロウに、グルーヴさせちゃってください。
RIP Duke. The Best of Four Tops 1972-1981
- I Just Can't Get You Out of My Mind / Four Tops (1973)
- When She Was My Girl / Four Tops (1981)
- Seven Lonely Nights / Four Tops (1975)
- Ain't No Woman (Like the One I've Got) / Four Tops (1972)
- One Woman Man / Four Tops (1973)
- We All Gotta Stick Together / Four Tops (1975)
- Save It For a Rainy Day / Four Tops (1977)
- Sweet Understanding Love / Four Tops (1973)
- You Can't Hold Back On Love / Four Tops (1976)
- Tell Me You Love Me (Love Sounds) / Four Tops (1974)
- Meeting of the Minds / Four Tops (1974)
- Tonight I'm Gonna Love You All Over / Four Tops (1981)