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ミスアドヴェンチャーズ・オヴ・ドゥームスクローラー+2023年来日情報/ドーズ

ドーズ、来日っすね! 去年フジロックにやってきて大いに話題になっていたけれど、今回は初の単独来日。うれしいじゃないですか。

というわけで、うれしいもんで。今週のスロウバック・サーズデイもいつものプレイリストではなく、ちょっとイレギュラーではありますが、1年前を思い出すエントリー。去年ドーズがリリースした今のところの最新作『ミスアドヴェンチャーズ・オヴ・ドゥームスクローラー』に、超遅ればせながら改めて目を向けてみることにしましたー。

基本的に毎平日、1作ずつ旧譜の再発も含めたニュー・リリースを紹介する…というゆる〜いルールのもとで気楽に更新を続けている本ブログ。ただ、なにせひとりで気ままにやっているもんで。1日1作ペースだとどうしても、けっこう気に入っていたのにタイミングを逃して紹介しそびれたまま終わっちゃうアルバムってのも少なからずあって。心残りだらけ。むずかしいもんです。

『ミスアドヴェンチャーズ・オヴ・ドゥームスクローラー』もそういう1枚。もともとはさっきも書いた通り去年の夏にリリースされたドーズ8作目のスタジオ・アルバムで。フジロックへの来日とも相まってそれなりに話題になっていたのだけれど。本ブログではなんだかタイミングが合わず紹介できずじまい。

YouTubeで公開されていた全収録曲のスタジオ・ライヴをボーナス追加したデラックス・エディションも今年の2月に編まれたので、そのタイミングで紹介し直すこともできたのだけれど。このデラックス・エディションはデジタル・リリース・オンリーだったもんで。またまたちょっと腰が引けてしまい、そのままずるずる。結果、紹介できないまま現在に至って。

でも1年を経て再チャレンジの絶好のタイミング、やってきました。この11月にドーズの来日公演が決定! 単独では初! なもんで。三度目の正直。来日情報と併せてのご紹介です。

実はドーズ、この6月にトム・T・ホールの「アイ・ラヴ」をカヴァーしたニュー・シングルをリリースしていて。そっち紹介しようかなとも思ったものの、ちょっと仕上がり、地味なもんで(笑)。やっぱ『ミスアドヴェンチャーズ・オヴ・ドゥームスクローラー』を取り上げます。1年前の作品なので、今さら内容をおさらいするまでもないとは思いますが。ざっくり振り返っておくと——

デビュー作以来、ちょいちょいプロデュースを手がけてきたジョナサン・ウィルソンと改めてタッグ。カリフォルニア州トパンガにあるウィルソンのファイヴ・スター・スタジオでレコーディングされた8作目のオリジナル・アルバムで。

中心メンバー、テイラー・ゴールドスミスはこのアルバムに関して“ぼくたちはいつもミニマリストであろうとしてきた。今はマキシマリストになりたいんだ”とか、“ぼくたちは変わらず5人組だよ。このアルバムの曲たちをトリックやエフェクトで覆い隠すことは今もしない。ただ、曲たちに呼吸させ、のびのびさせ、思いのままに生きさせようとしているだけさ。移り気になることをやめたんだ。このアルバムでぼくたちの野望はミュージカルを超えているよ”とか語っていて。1970年代ローレル・キャニオン周辺の音楽性を今の時代に蘇らせるというこれまでのドーズの在り方とはちょっと違うアプローチをここで展開してみせたことをきっちり表明していた。

もちろん、従来のドーズの持ち味を引き継いだミニマルかつシンプルなアンサンブルを聞かせる「ジョーク・イン・ゼア・サムタイムズ」みたいな曲もあったけれど、オープニングを飾る10分ほどの「サムワン・エルシズ・カフェ」やラストを締める「サウンド・ザット・ノー・ワン・メイド」をはじめ、どの曲でもアンサンブルの構築具合がずいぶんとスケールアップ。曲も長くなって。グレイトフル・デッドのフィル・レッシュとの密なライヴ活動などを経て制作された1枚というのも大きいのかも。オーガニックなジャム感覚の下、サイケデリアからフォーク、カントリー、ジャズ、フュージョンまで巧みに交錯させながらの充実作に仕上がっていた。

と、そんなドーズの初単独来日。11月15日(水)が東京・渋谷リキッドルーム、翌11月16日(木)が大阪・梅田クラブクアトロ。詳細はSMASHのサイトを参照してください。

前述した通り、今回のアルバムの収録曲すべてを演奏したスタジオ・ライヴの模様がYouTubeで公開ずみ。曲ごとの映像もあるし、50分超の全曲演奏映像もある。ありがたい限りだったけれど。それらを生で堪能できる充実の単独コンサートをついに体験できるんだなと思うと、これはもう盛り上がるしかないっすねー!

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