NBPファイル vol.48:つづれ織らないキャロル・キング名曲集
スロウバック・サーズデイ恒例のNBPプレイリスト。本日の主役はキャロル・キングです。
というのも、1942年の本日、2月9日がキャロル・キングのお誕生日で。1971年の明日、2月10日にかの名盤『タペストリー』が発売になった、と。そんなこともあって、彼女の名曲を集めて聞いてみたいなと思い立ったのだけれど。
『タペストリー』、今さら言うまでもなく、大いに売れた。まじ、とんでもなくヒットした。全米1位の座に15週間とどまり続け、翌72年に発表されたグラミー賞では最優秀アルバム賞をはじめ4部門を制覇。『タペストリー』はキャロル・キングにとってだけでなく1971年の米音楽シーン全体を象徴する名盤となった。
けど、あまりにも売れすぎたこともあって、キャロル・キングがその後リリースしたアルバム群の影がとてつもなく薄くなってしまったことも事実。いや、もちろん売れていなかったわけではなく、同じ1971年の暮れに出た『ミュージック』も全米1位。1972年末の『喜びは哀しみの後に(ライムズ&リーズンズ)』も全米2位。売れたことは売れたのだけれど、『タペストリー』が怪物すぎて、今いち話題にあがることが少ないというか…。
『タペストリー』の存在がどでかいもんで、キャロル・キングのベスト盤を作っても「空が落ちてくる(I Feel the Earth Move)」「去りゆく恋人(So Far Away)」「イッツ・トゥー・レイト」「ビューティフル」「君の友だち(You've Got a Friend)」「ウィル・ユー・ラヴ・ミー・トゥモロー」「スマックウォーター・ジャック」「ナチュラル・ウーマン」など、半分以上が『タペストリー』の収録曲…なんてことも少なくない。実際、かつて編まれた『THE ODE COLLECTION (1968-1976)』ってキャロルさんの2枚組ボックス・セットには『タペストリー』全曲が含まれていた。全曲って…(笑)。本当に『タペストリー』の凄みを思い知るわけですが。
とはいえ、キャロル・キングの他のアルバムだって名盤ぞろい。ということで、今回のNBPプレイリストは、『タペストリー』以外のキャロル・キングのアルバムからそれぞれ1曲ずつ、ぼくの好きな曲を順不同でセレクトして並べてみた名曲集です。お楽しみくださいませ。
- Bitter With the Sweet / Carole King (1972)
- Love Makes the World / Carole King (2001)
- You Gentle Me / Carole King (1974)
- Weekdays / Carole King (1973)
- Chicken Soup With Rice / Carole King (1975)
- Song of Long Ago / Carole King (1971)
- Only Love Is Real / Carole King (1975)
- One to One / Carole King (1982)
- Raspberry Jam / Carole King (1970)
- Now and Forever / Carole King (1992)
- Someone Who Believes in You / Carole King (1989)
- Time Alone / Carole King (1977)