NBPファイル vol.19:マッスル・ショールズ・ポップ!
今日は何の日…ってことで、またいろいろ調べていたら。2006年の今日、6月2日、アラバマ州シェフィールドにあるマッスル・ショールズ・サウンド・スタジオの建物が、音楽史における重要性を認められて、米国国定歴史遺産に登録されておりました。めでたい。
ご存じの通り“マッスル・ショールズ”というのは地名。アラバマ州コルバート郡最大の市の名前だ。市はフローレンス、シェフィールド、タスカンビアなどいくつかの地区に分かれているのだけれどそのうちフローレンスには1950年代に設立されて以来、多くの名曲を生み出してきた名門フェイム・スタジオ(FAME=Florence Alabama Music Enterprises)ってのがあって。
そこでハウス・ミュージシャンとして膨大なレコーディングに関わってきたバリー・ベケット(キーボード)、ロジャー・ホーキンス(ドラム)、ジミー・ジョンソン(ギター)、デイヴィッド・フッド(ベース)が独立し、1969年4月、シェフィールドに新設したのがマッスル・ショールズ・サウンド・スタジオだった、と。
“ザ・スワンパーズ”などとも呼ばれた彼ら腕利きリズム・セクションが専属でいたこともあって設立当初から大いに話題を集め、以降、1979年に移転のために閉鎖されてしまうまで、サザン・ソウル系のアーティストはもちろん、ロック/ポップス系のアーティストも含めて実に幅広いジャンルのアーティストにごきげんなグルーヴを提供してきた。
というわけで、本日はマッスル・ショールズ・サウンド・スタジオ国定歴史遺産登録記念日。それを祝して、スロウバック・サーズデイ恒例のプレイリストは、FAMEスタジオ〜マッスル・ショールズ・サウンド・スタジオで録音された名曲集。とはいえ、ソウルものはもう選びきれないくらいざくざくあるので、今回はソウルもの以外って縛りでセレクトしてみました。
The Muscle Shoals Pop!
- Gotta Serve Somebody / Bob Dylan (1979)
- Sharing the Night Together / Dr. Hook (1978)
- The First Cut Is the Deepest / Rod Stewart (1976)
- St. Judy's Comet / Paul Simon (1973)
- One Bad Apple / Osmonds (1970)
- Old Time Rock & Roll / Bob Seger (1978)
- Brown Sugar / The Rolling Stones (1971)
- Sitting In Limbo / Jimmy Cliff (1971)
- I Walk On Guilded Splinters / Cher (1969)
- Everybody / Tommy Roe (1963)
- Never Gonna Give You Up / The Black Keys (2010)
- Sweet Release / Boz Scaggs (1969)