Disc Review

Ooh La La / Faces (Warner Music Japan)

ウー・ラ・ラ/フェイセズ

CRT、多数のご来場ありがとうございました。楽しかったです。時代の気分だの最先端の空気感だの、わけのわからない曖昧な価値観にいまだがんじがらめになっているように思える世知辛い世の中で、しかしオールディーズを肴にみんなで集ってあれだけ盛り上がれるというのは本当に幸せだなぁ、と。しみじみ感じました。まだまだ宝のような音源が過去にはたくさん埋もれているわけで。まじ、新譜聞いてるヒマもないっすね(笑)。

ということで、今回もちょっとお古い音楽のご紹介。いよいよ出ました。フェイセズのオリジナル・アルバムの紙ジャケ再発! まあ、フェイセズの音に関してはすでにちゃんとCD化ずみなので、今回、2010年最新リマスター音源とはいえ、今さら感は拭いきれないのだけれど。初期UK盤を再現したという紙ジャケに断然注目ですよ、今回は。

とりあえず、出たのはスモール・フェイセズからスティーヴ・マリオットが脱退したあと、ロッド・ステュワートとロン・ウッドを迎え入れ、バンド名から“スモール”を外して再始動した新生フェイセズの第一弾、70年の『ファースト・ステップ』、個人的には「テル・エヴリワン」「スウィート・レディ・メアリー」などロニー・レイン作の名曲が特に大好きだった71年の『ロング・プレイヤー』、必殺の「ステイ・ウィズ・ミー」を収録した71年の『馬の耳に念仏』、変則ジャケットの定番ってことで今回のピック・アルバム扱いにさせてもらった73年の『ウー・ラ・ラ』、シングルのみで出た「玉突きリチャード」を収録して76年に編まれたベスト盤『スネイクス&ラダーズ(ベスト)』の5枚。

『ロング・プレイヤー』の縫い目、『馬の耳に念仏』のでっかいポスター、『ウー・ラ・ラ』の顔の変わり具合など、ワーナーさん、今回もがんばりました。ただ、さすがに『ウー・ラ・ラ』はちょっと華奢なので、取り扱いにご注意を(笑)。あと、ちょっと気になるのが変則ジャケ盤の価格がけっこう高いことかな。だんだん嗜好品度が高くなりつつあるってことですかね。複雑だ…。

ロッド抜きでの再結成も決まったようだけど。どうなるんすかね。

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