Disc Review

King of Louisiana Blues and Zydeco / Clifton Chenier (Arhoolie/Smithsonian Folkways)

ルイジアナ・ブルースとザディコの王様/クリフトン・シェニエ

以前、ローリング・ストーンズ、タジ・マハール、ルシンダ・ウィリアムス、ジョン・クリアリー、シャノン・マクナリーらロック〜ブルース〜カントリー〜R&B系の面々が、ザディコ音楽の祖、故クリフトン・シェニエの生誕100周年をたたえたトリビュート・アルバム『ア・トリビュート・トゥ・ザ・キング・オヴ・ザディコ』ってのを紹介したことがあったけれど。

そのときもちらっと触れた、本家クリフトン・シェニエの充実したアンソロジー箱が登場。あのときは去年の11月に出るらしいと書いていたけれど、結局年をまたいで今月になって輸入盤も見かけるようになりました。日本流通盤もあり。4CDエディションと6LPエディションでのリリースです。

エルコ、スペシャルティ、チェスなどに在籍していた初期、アコーディオンをブルース楽器として確立した時期の生々しく爆発的な記録から始まって、1964年以降のアーフーリー・セッションはもちろん、1970〜80年代の未発表スタジオ・テイクや熱気あふれるライヴ音源がずらり。故郷の納屋で練習に励んだ初期から、ウォッシュボード担当の実兄クリーヴランド・シェニエと組んでザディコのグルーヴを作り上げ、やがてその道の王者の座へと登り詰めるまでの歩みを一気に追体験できる。

まあ、歴史が長いうえに名演が多い人だけに、代表曲すべてが網羅されているわけではないけれど。シェニエの限りない功績を駆け足で再評価するには絶好の箱かも。

ボックスのプロデュースを手がけたのはアーフーリーのエグゼクティヴ・ディレクターであり、ライターでもあるアダム・マチャド。彼をはじめ、ルイジアナ伝統音楽文化に精通する民俗学者でありラジオ・パーソナリティでもあるニック・スピッツァー、そしてルイジアナ州で長年活躍するジャーナリスト、ハーマン・フューズリエらによるライナーノーツや、息子であるC.J.シェニエによる追悼文、アーフーリーの創設者クリス・ストラクウィツのコレクションを総動員した貴重写真、資料写真、ポスターなどを満載した160ページの豪華ブック付きです。

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