Disc Review

Safe in My Garden: American Pop in the Shadows 1967-1972 / Various Artists (ACE)

セーフ・イン・マイ・ガーデン:アメリカン・ポップ・イン・ザ・シャドウズ 1967〜1972

なんだか近ごろ、執筆のペースがぐだぐだになってきちゃって。おまけに、まあ、これは個人的な趣味の話ではあるのだけれど、読みたい本も次から次へと多くて。久米さんも亡くなっちゃうし、ボブ・ウィアも亡くなっちゃうし。ぼくが大好きなアメリカ文化は、トランプ政権の浅はかな暴挙によってずたずたにされまくっているし…。

わさわさと落ち着かない日々。ブログ更新もついついおろそかになってしまっているわけですが。

今朝は、そんな日々の憂さをふと忘れさせてくれるコンピ、1枚紹介しておきましょう。去年の11月ごろ入手したものだけれど。英ACEから出た、おなじみ、セイント・エティエンヌのボブ・スタンリー編纂のUSハーモニー・ポップ/チェンバー・ポップ集。以前出た『State Of The Union: The American Dream In Crisis 1967–1973)』ってやつの続編だ。

今回も扱っている年代はほぼ同じで、1968〜1972年。“American Pop in the Shadows”という副題からもわかる通り、ちょっと陰のあるムードの楽曲集。なもんで、近ごろの気分になんとなく寄り添ってくれる感じもあって。よろしいです。

ビーチ・ボーイズの『ペット・サウンズ』とか、ビートルズの『リボルバー』とか、ラヴの『フォーエヴァー・チェンジズ』とか、そのあたりの傑作群がもたらした新時代のポップ感覚というか、控えめではあるものの間違いなく冒険的な志向が、フォーク・ロックやアシッド・ロック、ガレージ・ロックなどのフィールドまでじわじわ浸透していった時期の記録というか。

中にはチャド&ジェレミーみたいな英国ものも含まれているけれど、マーク・エリック、トミー・ジェイムス、ブルーワー&シップレー、ハーパース・ビザール、クリッターズ、サークル、ミレニウム、ゲイリー・ルイス&ザ・プレイボーイズ、ロジャー・ニコルス、フリー・デザイン、ラヴ・ジェネレーション、ニュー・コロニー・シックスなど、有名無名取り混ぜてのセレクション。

あの時代のアメリカも、公民権運動や泥沼化する戦争や、いろいろな社会変革の中で揺れまくっていて。そんな中で若者たちが美しいメロディとハーモニーに内省的なメッセージを乗せて歌っていたんだな、と。そんなことを改めて思い起こさせる1枚ではあります。

英ACEの常で、これもストリーミングはいっさいされていないので、興味ある方はACEのホームページで収録曲をチェックしてみてください。

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Ace Records
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