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ブルーム/ラーキン・ポー
新作が出るたび、何だかんだと取り上げさせてもらってきたラーキン・ポー。
1月に久々の新作が出たのだけれど、あれこれ原稿が滞っていてブログ更新できず、紹介しそびれてまいりましたが。遅ればせながら、ピックアップしておきます。
サザン・ロック、ブルース・ロック、ルーツ・ロックなどのファンにとっての希望の星というか。ほんと頼もしいロックンロール姉妹ですが。今回もそんな魅力全開の1枚。メーガン(ラップ・スティール)とレベッカ(ギター)のラヴェル姉妹と、レベッカの夫で、自らもザ・シェイクダウンを率いて活動しているルーツ・ロッカー、タイラー・ブライアントの共同プロデュース。全曲、この3人、あるいは姉妹による共作曲だ。
今回はこれまで以上にじっくり曲作りに取り組んだようで、混乱している中でもいかに自分らしさを貫けるか…みたいな自己探求的なものがあったり、反骨精神満載のメッセージがあったり、フェイク・ニュースやSNSのプロパガンダが蔓延する時代への警鐘があったり。歌詞にも力が入っている感じ。
もちろんそこらのスライド・ギタリストなど全員ぶっとばすメーガンの鋭くファンキーなスティール・プレイは今回もごきげんに炸裂しているし、レベッカのブルージーなヴォーカルもしっかり成長しているし、姉妹のハーモニーも際立っているし。リズム隊の生々しいエッジ感も健在だ。ホットなリフものはもちろん、渋めのバラードもいい味。バックアップしているのはターカ・レイマン(ベース)とケイレブ・クロスビー(ドラム)というツアー・バンドの仲間をはじめ、ブライアント(ギター、ベース)、マイケル・ウェッブ(オルガン)、エレノア・デニグ(ストリングス)ら。
どんどんかっこよくなっていくなぁ…。