ライヴ・ワイヤー/ブルース・パワー:ライヴ・アット・ザ・フィルモア・オーディトリアム/アルバート・キング
B.B.、フレディ、アルバート。三大キングの中で誰が好き? とか。ブルース好きどうしでよく話したなー。で、結局、当たり前だけど全員好き、みたいな? 懐かしい。
でも、いっちばんクセが強いというか、キャラが立ってるので、ついついあれこれ語ってしまいがちになるのがアルバート・キングかも。普通の右利き用のギターをそのままひっくり返して1弦が上に来る形で抱えて、指弾きで、マイナー・ペンタ一発で、強烈な2音チョーキングとか連発して、ぶわーっと切れ味鋭く突っ込みまくるあの感じ。たまりません。
一所懸命コピーしようとがんばって、よく2弦、切りました(笑)。
そんなアルバート・キングが1968年、フィルモア・オーディトリアムで録音した大傑作ライヴ・アルバムが去年の9月、Craft Recordingsからグレイトなリマスタリングを施されて再発されましたー。これまたタイミングが合わず本ブログでは紹介しなかったけれど。180g重量アナログLP化もされて。久々に聞きまくって。やっぱアルバート、いいねー…みたいな。
2025年になってから、相変わらず“これぞ!”というニュー・リリースにまだ出くわしていないので、紹介しそびれていたこのライヴ盤、軽く取り上げておきます。当時の白人ロック・ファンにブルースの何たるか、その魅力を叩き込んだ1枚とも言われていて。今となっては体験しきれない“熱”に圧倒されるばかり。
1990年になってから、『Wednesday Night in San Francisco』と『Thursday Night in San Francisco』って形でこのライヴの残りが世に出たときも思ったけれど。タイムマシンがあったら絶対に体験してみたいライヴのひとつだな、これ。
エリック・クラプトンはもちろん、スティーヴィー・レイ・ヴォーンもジョン・メイヤーも、みんなこの人がいなければ…的な? 偉大です。