Feature Playlist

Nothing But Pop File, vol.46: Teen-Age Pop Classics With the Verse

NBPファイル vol.46:ヴァース付きティーンエイジ・ポップス

スロウバック・サーズデイ恒例、NBPプレイリスト。今週は特にこれぞというテーマが思いつかなかったので(笑)、軽いやつを。

いわゆる“グレート・アメリカン・ソングブック”的なスタンダード曲によくあるパターンなんだけど。楽曲の本編が始まる前にバラードっぽい別メロディのパートが付いていることがある。“ヴァース”って言われたりする部分。

まあ、普通のポップ・ミュージックでもヴァースという用語は使われていて。その場合、通常のAメロの部分を表わすことが一般的なのだけれど。ジャズ・ヴォーカルの世界でヴァースと言うと、歌の本編が始まる前の前置きというか、導入部というか、そういうパートを表わすことが多い。おなじみ「スターダスト」で言えば、“♪Sometimes I wonder, how I spend…”というパートに入る前の“♪And now the purple dusk of twilight time…”ってとこ。あれがヴァースだ。

実はその伝統を受け継いだポップ・ミュージックってのもたくさんあって。ぼくはそういうのが大好きなのだ。てことで、今回のプレイリストのテーマはそれ。アメリカでは主に1960年代アタマ、アルドン音楽出版とか、トリオ音楽出版社とか、そういうブリル・ビルディング系の音楽出版社に所属していたソングライターたちが書いていた往年のティーンエイジ・アイドル・ポップみたいなやつにヴァース付きのパターンがちょいちょい見かけられる。そこからセレクトした12曲。

とにかく聞いてもらえれば、ああ、この感じね、とわかってもらえると思うので、よろしければ聞いてみてください。イギリスもの、というか、レノン=マッカートニーものも2曲混ぜ込んであります。ほんと、こういうの大好き。1曲でご飯3杯いける。12曲選んだので36杯だ。やばい。わんこメシ状態。

こんなふうにロックンロール以前とロックンロール以降のポピュラー音楽が描く連環に、ぼくの頬はゆるむのでした。ともに楽しんでいただけたらうれしいです。お楽しみあれ。


Teen-Age Pop Classics With the Verse

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  1. Take Good Care Of My Baby / Bobby Vee (1961)
  2. Who Put the Bomp (In the Bomp, Bomp, Bomp) / Barry Mann (1961)
  3. Bad To Me / Billy J. Kramer & The Dakotas (1964)
  4. Take My Name And Number / Rick Randell (1962)
  5. Runaround Sue / Dion (1961)
  6. Lost Love / Barry Darvell (1961)
  7. Goin' Steady Ring / Tommy Jay (1963)
  8. Made To Love (Girls, Girls, Girls) / Eddie Hodges (1962)
  9. Little Angel / Tommy Walters (1959)
  10. Do You Want To Know A Secret / The Beatles (1963)
  11. Teenage Hall Of Fame / The Aztecs (1962)
  12. Bad Girl / Neil Sedaka (1963)

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