ウィルデラード/ウィルデラード
ぼくがウィルデラードのこと知ったのは今から5年くらい前。Spotifyでものすごく話題になっていたEP『ラティーゴ』ってのを聞いたときだった。これがセカンドEPだったのだけれど、初期ウィルコというか、ある時期のセバドーというか、キングズ・オヴ・レオンというか、その辺を想起させる音が印象的で。それなりに気になる存在となったのでありました。
マックス・レイナー(ギター、ヴォーカル)、ジャスティン・キラ(ドラム)、タイラー・ウィンピー(ギター)の3人を核とするタルサ本拠のインディ・ロック/インディ・フォーク・バンド。その後もぽつぽつリリースされ続けてきたEPやシングルを聞きながら、適度なオルタナ感と、適度なパワー・ポップ感と、適度にキャッチーなメロディ感覚とが交錯するバンド・サウンドに、いやーツボを心得てるなぁ…と、それなりに感心させられたものだ。
で、そんなウィルデラード。ようやく出してくれました。初のフル・アルバム。2019年に出た「シュアファイア」をはじめとする先行シングル曲もいくつか含む1枚で。今どきっぽいギター・リフが心地よく曲をリードするアップテンポものを中心に、スムーズで切ないミディアムものや、アコースティック・ギターのカッティングに乗せて飾り気のない歌心をまっすぐ表出する曲まで、このトリオの多彩な“幅”のようなものをたたえた全10曲です。
というわけで、今日はバカみたいに忙しいので思いきり簡素な更新で失礼。早々にドロンします。