ゼン・ケイム・ザ・モーニング/ザ・ローン・ビロウ
ブルックリンのカントリー・ロック・トリオ、待ってましたのセカンド・アルバムだ。2013年に出たデビュー作のフレッシュさも忘れられないけれど、今回は3人のメンバーそれぞれ確実に成長した感触が随所に刻み込まれた、ちょっとうれしくなる仕上がり。
ギター、マンドリン、フィドル、ウッド・ベースといったアコースティック弦楽器の響きを核に据えた音作りは変わらず。古き良きカントリー・ロック風味はもちろん、デラニー&ボニーにも通じるゴスペル/ソウル感覚とか、ウィルベリーズっぽいロカビリー感覚とか、ちょっと60年代後半っぽいサイケなムードとか、曲によってあれこれ多彩な要素が交錯して。今回もなかなか魅力的だ。プロデュースはザ・ナショナルのアーロン・デスナー。