Disc Review

The Open Road / John Hiatt (New West Records)

ジ・オープン・ロード/ジョン・ハイアット

ディランさん、無事に関空に降り立ったようで。急な冷え込みはディランが連れてきたのかな。さすがミスター北国。これから3月末までずっと日本にいるんだよなぁ。ほぼ毎日ライヴがあるとはいえ、昼はヒマなんだから。何してるんだろ。『ミヤネ屋』とか見るのかな。タコ焼き食べに行くのかな。これからディラン月間に突入して。ディランが去るのとすれ違うようにしてプロ野球も開幕。いよいよ春。忙しくなるなぁ(笑)。

で、来月はジェームス・テイラー&キャロル・キングの来日。それに先駆けてのCRT予習/復習ナイトもあります。左の告知欄をご参照のうえ、ぜひお時間ある方は参加してください。JTとCKですからね。悪いものが何ひとつない、極上の夜を爆音&爆画面で、ともに楽しみましょう。

ディランとJT/CKに挟まれちゃって地味な扱いになってはいるものの。ジョー・ヘンリーの来日も楽しみ。情報ページをチェックして、こちらにも熱い視線を、ぜひ。野音では、ジェシ・ハリスとかおおはた君とか、実に興味深い顔ぶれとの共演で。しかも、ジョー・ヘンリーさん、たっぷりやってくれるらしいとの情報も。楽しみっ。

さて。で、今回のピック・アルバムですが。ジョン・ハイアットの新作、いきましょう。さすがにハイアットもトシとった。歌声はかつての『ブリング・ザ・ファミリー』や『スロウ・ターニング』のころのような鉄壁のものではないけれど。でも、しゃがれ度を増した歌声が楽曲に深みを加えてます。バックを固めるツアー・バンドの面々も同じ感触。行きすぎることもなく、抑えすぎることもなく。的確なテンポとフレージングで極上のルーツ・ロックンロール・サウンドを提供していて。泣ける。

08年の『セイム・オールド・マン』同様、ハイアットのホーム・スタジオで、彼のエンジニアリングによってレコーディング。まだ歌詞のことはよくわかってないのだけれど、母親のモルヒネまで盗んでしまうひっでー男の歌とかあったりして。今回も独特の視点からやさぐれた男たちの姿が描かれている感じ。ジョニー・キャッシュも顔負け。なんとも抗いようのない、おっさんならではの説得力というか。近年のディラン同様だなぁ。枯れるでもなく、若ぶるでもなく。年輪を重ねた者にしかパフォームできないロックを現在進行形で聞かせてくれている。うれしくなる。

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New West
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