ブルーグラス&ビヨンド/ボビー・オズボーン
『ロック・ギタリスト伝説』、読んでくださった方からの感想とかたくさんいただきました。ありがとうございます。楽しんでくださっているようで、うれしいです。久々にギターを引っ張り出した、という方も多くて。仲間意識が強まりますねー。今度のCRTのゲストの中森さんも大いに楽しんでくれたみたい。公表しちゃっていいかどうかわかりませんが(って、公表しようとしてるんですが)、中森さん、読みながらかつての自分の姿と重ね合わせて涙ぐんじゃったそうです(笑)。仲間です。
そんな中、ひとつ大きな間違いに気づいちゃいました。すみません。ブレッドのデイヴィッド・ゲイツを取り上げている章なんですが。「二人の架け橋(Make It With You)」のコード進行、間違ってました。本で書いたコード進行およびコード・フォームは「Baby I'm-A Want You」のものです。混同してました。ケアレス・ミスです。本当に申し訳ない。
ここで書いても遅いですが、「Make It With You」のほうのコード進行は、Emaj7→F#m7/E の繰り返しです。コード・フォームは、Emaj7 が、6弦開放+5弦6フレット+4弦6フレット+3弦4フレット+2弦開放+1弦開放。F#m7/E が、それを2フレット分ヘッド側に移動した形で、6弦開放+5弦4フレット+4弦4フレット+3弦2フレット+2弦開放+1弦開放です。心からお詫びして訂正させていただきます。
と、ひたすら恐縮しつつ。本日のピック・アルバムです。キャリア半世紀。ロンサム・パイン・フィドラーズやオズボーン・ブラザーズで大活躍してきたボビー・オズボーンの新作だ。2年ぶり。06年にラウンダー・レコードに移籍してからは着実な新作リリースが続いている。80歳近いのに。すげえ。
伝統的ブルーグラスからホンキー・トンク・スタイルのカントリーまで。枯淡の境地に達していながら、スピード感や鋭さも衰えず。あ、いや、まあ、もちろん衰えてはいるけれど。体力ではなく、テクニックでその辺を見事カバーしてみせる。熟練したピッチャーみたいな感じすかね。陽気さと切なさと、何よりも深い敬虔さがしみます。これぞ本当のスピリチュアル。マーティ・ステュアート、コニー・スミス、ロンダ・ヴィンセントらが客演。マーティ&コニーが参加したトラディショナル曲「What Would You Give in Exchange for Your Soul」が特にぐっときます。