キープ・イット・シンプル/ヴァン・モリソン
いやー、セ・リーグ開幕後、ようやく一息(笑)。
今年もまたハラとかいう人の勝負カンのなさにイライラさせられる日々か、と。泣けてきますが。あまり身を入れずに、のんびり楽しみます。
ぼくがラジオとか雑誌とかでよく、ハラとかいう監督のことを好きじゃないって発言を繰り返しているもんで、「もうジャイアンツ・ファンやめちゃえばいいじゃない」と笑われることも多いのだけれど。40年以上ファンやってるんだから。そう簡単には、ね。もはやオリジナル・メンバーがひとりしかいなくなっちゃったベンチャーズのことだって、そのダメさかげんは誰よりもわかっていながらも、ぼくは今なお心から愛しているし。テリー・キャスもピーター・セテラもいないシカゴだって、今回もまたワクワクしながら見に行くし。マイク・ラヴとブルース・ジョンストンだけのビーチ・ボーイズも同じ。ジャイアンツも愛し抜きますよ。いまだにファンクラブ、入ってますよ。今年もG-Poためますよ(笑)。
そんなふうに、ずいぶんと長いこと愛し続けているアーティストのひとり、ヴァン・モリソンの新作、出ました。ゴスペル、ブルース、R&B、ジャズなど黒人音楽をベースにしながら、もはや黒人のものでも白人のものでもない、独自のソウルフルな音楽をクリエイトする孤高の男。低迷期もあったし、半引退期もあったし。でも、今となってはそういう時期の作品すら愛おしい。すべてが深い。しみる。そんなアーティストで。当然、今回の新作もごきげん。ちょっと地味なたたずまいではあるけれど、聞けば聞くほど…の1枚であることは間違いない。まだ出たばかりで、そんなに何回も聞けてないけど、たぶん間違いない(笑)。
今回は全曲オリジナル。21世紀に入ってからも、けっこう着実にアルバム・リリースを続けてきたヴァン・モリソンだけれど、実はこのところカヴァー曲も多く。全曲オリジナルとなると、99年の『バック・オン・トップ』以来。といっても、特に力みがあるわけでもなく。ブルース、ジャズ、R&B、カントリーなど、自らの身体にしみついた様々な音楽性を見事に融合した歌声を、ひたすらナチュラルに綴ってます。国内盤は4月下旬だとか。
で、ひとつお知らせですが。4月から、超高音質衛星デジタルラジオ「MUSIC BIRD」のクロス・カルチャー・チャンネルで新番組『萩原音楽堂』ってのがスタートします。1年間、エルヴィス・プレスリーの歌声だけで構成した『エルヴィス・アライヴ』って番組をやってきましたが、その後番組です。日曜日の午後3時から2時間、たっぷりごきげんなオールディーズをお届けします。前半1時間は各地のコミュニティFMでも配信される予定。おなじみの曲ばかりでなく、未CD化のレア音源とかも出し惜しみなくオンエアしますので。聞ける環境の方はぜひチェックを。詳しい情報は こちら へ。リクエストもメールで受け付けてますよ。リンクは貼りませんが、アドレスは hagiwara@musicbird.co.jp です。個人アドレスみたいね(笑)。ぜひご愛顧のほど…。