Disc Review

Play on: A Raspberries Tribute / Various Artists (Think Like A Key Music)

プレイ・オン:ア・ラズベリーズ・トリビュート/ヴァリアス・アーティスツ

あけましておめでとうございます。今年もゆるゆると好きなアルバム紹介していきますので、よろしければお付き合いを。

とはいえ、まだ年頭すぎて。2026年発売の新作とかが出揃っていないので、とりあえず去年、積み残したものをぽつぽつ紹介していきますね。まずはこれ。去年の9月か10月ごろ手に入れたものの、タイミングが合わず紹介しそびれていた盤を取り上げておきましょう。この年末年始も、けっこう楽しくお世話になったコンピ。

ラズベリーズへのCD2枚組トリビュート・アルバムです。『プレイ・オン:ア・ラズベリーズ・トリビュート』 。2024年に亡くなった中心メンバー、エリック・カルメンが76歳を迎えるはずだった去年のお誕生日、8月11日から少しだけ遅れてリリースされたもので。パワー・ポップといえばこの人、という感じのケン・シャープとフェルナンド・ペルドモが共同プロデュース。それだけに、仕込みは本格的。人選も選曲もばっちり。同趣向の盤はこれまでにもあった気がするけれど、今回はすごい。最強。

ディスク1はリック・スプリングフィールドの「ゴー・オール・ザ・ウェイ」で幕を開けて、バングルスのヴィッキー&デビーのピーターソン姉妹の「アイ・ウォナ・ビー・ウィズ・ユー」、レモン・ツイッグスの「レッツ・プリテンド」と「プレイ・オン」、チープ・トリックのロビン・ザンダーの息子ロビン・テイラー・ザンダーの「ドント・ウォナ・セイ・グッバイ」、ウォリー・ブライソンの息子ジェシーがケネディーズとともに歌った「マイト・アズ・ウェル」、スポンジトーンズの「イット・シームド・ソー・イージー」、ダリアン・サハナジャの「オン・ザ・ビーチ」、ケン・シャープの「イフ・ユー・チェンジ・ユア・マインド」と「アイム・ア・ロッカー」、クリス・プライスの「ノーバディー・ノウズ」など。

ディスク2はエリック・カルメンのカウントを流用したルー・グラムの「トゥナイト」でスタートして、ジョン・ウェイトの「アイ・ドント・ノウ・ホワット・アイ・ウォント」、シューズの「オーヴァーナイト・センセーション(ヒット・レコード)」、ハドソン・ブラザーズの「オール・スルー・ザ・ナイト」、マーシャル・クレンショーの「シュッド・アイ・ウェイト」、カシム・サルトンの「クライ」、ダリアンとともにアル・ジャーディン&ザ・ペット・サウンズ・バンドの一員としても活躍しているロブ・ボンフィリオ(カーニー・ウィルソンの夫)の「ローズ・カラード・グラシズ」、トリ・ホルブの「スターティング・オーヴァー」、ラナウェイズのシェリー・カーリーの「ハンズ・オン・ユー」、ウィリー・ウィルコックスの「ウィズ・ユー・イ・マイ・ライフ」など。

聞きものは書き切れないくらい。みんなラズベリーズ大好きだったんだなぁ。誰もがオリジナル・ヴァージョンに敬意を払いつつ、でも、それぞれラズベリーズから受け継いだものを自分なりにどう育んだかをちゃんと表現しているようで。発見がいっぱい。以前、本ブログでぼくが好きなラズベリーズの曲を12曲集めたプレイリストを作ったことがあったけれど——

そこで選んだ曲とかもいっぱいカヴァーされていて。盛り上がりました。エリック・カルメン、ウォリー・ブライソン、ジム・ボンファンティ、デイヴ・スモーリーという初期ラインアップから、やがてジムとデイヴに代わってマイケル・マクブライドとスコット・マッカールが加わって。短い活動期間だったにもかかわらず、彼らがシーンに残した影響のすごさを改めて味わえるトリビュート・アルバムです。ジムさん、4曲で自らドラム叩いてます。

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