
スケアクロウII/ザ・テレフォン・ナンバーズ
サンフランシスコのインディ・シーンから登場したギター・ポップ・バンド、テレフォン・ナンバーズの新作。ひと月ほど前に出てました。2021年の『ザ・バラッド・オヴ・ダグ』に続くセカンド・アルバム。
レッズ・ピンクス&パープルズのトーマス・ルーベンスタインと、アンブレラズのモーガン・スタンレーがメンバーの一員で、プロデュースはアイスラーズ・セットのアリシア・ヴァンデン・ヒューベル。チャイム・スクールのアンディ・パスタラニエック(オルガン)とトニー・モリーナ(12弦ギター)もゲスト参加。そういう意味でもサンフランシスコ/ベイエリア界隈のインディ・ポップ・シーンが凝縮されているようで、なんとも楽しい。
思うようにいかない日々、曖昧な記憶、儚さ、世界に押し流されそうな不安など、内省的なテーマが、しかし、今回もバーズというか、レモンヘッズというか、そういうジャングリーなパワー・ポップ・サウンドに乗せて歌われていく。なんともキャッチーで、でも切ないコンビネーションだ。
曲によってはトランペットやヴァイオリンなども導入した豊かな音作りにも挑んでいて。いい感じ。いよいよ本領発揮か?

