Disc Review

Worthy / Anderson East (Rounder/Concord)

ワーシー/アンダーソン・イースト

昨夜のCRT、ブライアン・ウィルソン追悼の夜、たくさんのご来場ありがとうございました。ブライアンの雄大な才能を、ほんの一夜限りで振り返ることなど到底できるはずもないわけですが。それでも、ブライアンが遺してくれた宝のようなメロディの数々を、いろいろな思い出話とともにみなさんと一緒に味わい直すことができて。とても素敵な夜でした。ありがとうございます。

で、来月、8月22日のCRTですが。スティーリー・ダン、いきます。6月に本ブログでも書いたのですが。

2022年以来、ドナルド・フェイゲン監修の下、バーニー・グランドマンがリマスタリングを担当する形で着実なペースでリリースを重ねてきたスティーリー・ダンの最新リマスター・シリーズ。1972年の『キャント・バイ・ア・スリル』を皮切りに、1973年の『エクスタシー(Countdown To Ecstasy)』、1974年の『プレッツェル・ロジック』とリリース順にリマスター発売が続いて。さあ、次は1975年の『うそつきケイティ(Katy Lied)』だな…とワクワクしていたら。

なんと突然、2作飛ばしで1977年の『彩(エイジャ)』が出ちゃって。続いて1980年の『ガウチョ』も出て。げっ、『ケイティ』と1976年の『幻想の摩天楼(The Royal Scam)』はスキップ!? 再発なし!? と、がっかりしていたものの。その段階でなんとなく完結感も漂っていたので、2023年8月、CRTで初のスティーリー・ダン・ナイトをやったのでした。デビュー前の歩みから、初期の活動中心に振り返って、大いに盛り上がりました。

でも、それからだいぶブランクを置いて、今年の1月。ようやく『ケイティ』のリマスターが出て。6月に『摩天楼』も出た、と。そんな流れを受けて、第2回スティーリー・ダンまつり。いきます。前回が初期寄りだったので、今回は新しく出た『ケイティ』や『摩天楼』はもちろん、『彩(エイジャ)』、『ガウチョ』、さらには再結成期とかも含めて、たっぷり楽しんじゃおうかなと思ってます。

真夏のスティーリー・ダン。いいと思います。

この回からCRTの予約方法がちょっと変わって。店頭予約をなくして、すべてWeb予約に一本化することになりました。明日、7月23日の午後10時から予約スタートです。Rock Cafe LOFTのページからお願いします。もちろんリマスターされたハイレゾ音源、取り揃えてお待ちしてます。

今月から来月、再来月にかけては、なにかといろいろイベントがありまして。

■7月29日が朝日カルチャーセンターでノージくんとともにボブ・ディラン講座

■8月4日はRITTOR BASEでサラウンド試聴イベント

■8月21日には池袋・新文芸坐で映画『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』上映後のトーク・イベント

■8月22日がCRTスティーリー・ダンまつり

■9月6日は湯浅学を迎えて早稲田大学エクステンションセンターで洋邦ノヴェルティ・ソング大特集…。

いろいろありますので、お時間合うところ、ご興味あるところ、ありましたらぜひお運びください。よろしくお願いします。

と、もろもろ告知を終えたところで、ニュー・リリース紹介。アンダーソン・イーストです。本ブログでは過去一度だけ、2015年に取り上げたことがあって。

その後、このブログを一時放置していた時期、2017年に「オール・オン・マイ・マインド」って曲が話題になって。それを含むアルバム『アンコール』も2018年アタマに出て。エド・シーラン、クリス・ステイプルトン、ライアン・アダムズらとのコラボも評判を呼んで。グラミーにノミネートされたりもして。

おー、そのままドカーンと行くのかなと思っていたら。その後は『メイビー・ウィー・ネヴァー・ダイ』ってアルバムを2021年に出したっきり。どうしてるのかと思っていたら、久々に新作、出ました。これまでのエレクトラ/ロウ・カントリー・サウンドを離れて、ラウンダー/コンコードからのリリースです。

今回もデイヴ・コブのプロデュース。基本的に2管のホーン・セクションを含むツアー・バンドがバックアップしている。全曲、コブをはじめ、アシュリー・モンロー、ナタリー・ヘンビー、ローリ・マッケンナなどアメリカーナ・シーンの気になる顔ぶれとの共作オリジナルだ。

相変わらずいい声で渋い曲を淡々と、ソウルフルに聞かせてくれます。

created by Rinker
¥3,273 (2025/07/24 11:48:45時点 Amazon調べ-詳細)

Resent Posts

-Disc Review
-,