リトル・リチャード:アイ・アム・エヴリシング(Blu-ray/DVD)
本ブログではちょいちょいリトル・リチャードという人の名前を持ち出させてもらっていて。ご存じ、ロックンロールの偉大な創始者のひとり。2020年に亡くなったときにもあれこれ思いを綴らせてもらいました。
ビートルズ、ボブ・ディラン、デヴィッド・ボウイ、エルトン・ジョンなど多くの後輩たちを触発しロック音楽の深い沼へといざなったグレイトなロックンローラー。そんなリトル・リチャードの波乱に満ちた歩みを描いた映画が去年日本でも公開された『リトル・リチャード:アイ・アム・エヴリシング』(リサ・コルテス監督)。2023年1月に米サンダンス映画祭でプレミア公開されて以来、20以上の映画賞にノミネートされるなど大いに話題を巻き起こしてきた音楽ドキュメンタリー映画です。
まだまだ激しい人種差別が当たり前のように渦巻く1950年代にデビューし、自らLGBTQの表現者として、世に根強くはびこる性的マイノリティーに対する偏見とも闘い、「ルシール」「ジェニ・ジェニ」「グッド・ゴリー・ミス・モリー」など無数のヒットを生み出しながら、他界するまで圧倒的な存在感を放ち続けた。そんな彼の生涯が『リトル・リチャード:アイ・アム・エヴリシング』には描かれているわけだけれど。
日本版Blu-ray/DVD、出ました! おうちで、あの強烈なリトル・リチャードのシャウトを堪能できます。まだ見てないなんて方にも絶好のチャンス。
ちなみにこの映画、公開にあたって日本語字幕の監修をピーター・バラカンさんが手がけていらっしゃって。信頼感ばっちりなのだけれど。そのピーターさんとぼくとが本編を改めて味わいながら、時代背景とか、登場人物のこととか、思い出とか、感想とか、あれこれおしゃべりしている副音声解説が、Blu-ray/DVD化にあたってのボーナスとして入っています。もちろん、そんなものなくても存分に楽しめる映画ではありますが、ご興味あったらちらっとでも聞いてみてやってください。
リトル・リチャード。ほんと、この人、最強です。