NBPファイル vol.66:アーリー・ストーンズ
今から61年前の昨日、1962年7月12日というのは、ローリング・ストーンズが英ロンドンのマーキー・クラブでライヴ・デビューを果たした日なのだとか。
当時、マーキーでは毎週木曜日の夜、アレクシス・コーナー率いるブルース・インコーポレイテッドがレギュラー出演していたのだけれど、7月12日の木曜日はBBCのラジオ番組『ジャズ・クラブ』に出るため不在。その穴を埋めるために急遽、代役を任されたのが若き日のミック・ジャガーだった。ミックは仲間に声をかけて即席のバンドを結成。ステージに立った。その際、とりあえず考えたバンド名が“ローリング・ストーンズ”。マディ・ウォーターズの「マニッシュ・ボーイ」の歌詞に出てくるフレーズを流用したものだった…というのは、ファンにはもう耳タコ話かも。
メンバーはミック・ジャガー(ヴォーカル)、キース・リチャーズ(ギター)、エルモ・ルイス(ギター)、ディック・テイラー(ベース)、イアン・スチュアート(ピアノ)、ミック・エイヴォリー(ドラム)。まだブライアン・ジョーンズもビル・ワイマンもチャーリー・ワッツもいないうえ、のちにキンクスに加入するミック・エイヴォリーは当日ステージに立たなかったという話もある。けれど、とにかくこの夜、ローリング・ストーンズというバンドがその名を名乗りつつ初ステージをお披露目した、と。
そんなわけで、スロウバック・サーズデイ恒例のNBPプレイリスト。今週はストーンズいってみます。まだローリング・ストーンズ・レコードを設立する以前、英デッカ・レコードに在籍していた初期の曲からぼくの好きなものをとりあえず12曲並べたプレイリストです。
けっこうベタな曲もいくつかセレクトしていますが、あまりベタすぎてもナンなので。「サティスファクション」とか「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」とか「テル・ミー」とか、超ベタベタな曲はあえて外しました。
まあ、この種のプレイリストは選び出したらキリがないというか。あ、あれも入れたいこれも入れたい…で、結局、全曲選んじゃった、みたいなことになりがちだったりして(笑)。まじ、悩ましいところ。でも、時期ごとに感触の違うストーンズながら、やはり初期、やみくもに突っ走っていた感じだった1960年代の音にはなんともいえない魅力が溢れてます。初期音源を総まくりしたボックスとかも出ているので、未体験の若い世代の方とかいらっしゃるようならばぜひ一度接してみてください。
- Get Off of My Cloud / The Rolling Stones (1965)
- Off the Hook / The Rolling Stones (1964)
- Blue Turns to Grey / The Rolling Stones (1965)
- The Under Assistant West Coast Promotion Man / The Rolling Stones (1965)
- Out of Time / The Rolling Stones (1966)
- Congratulations / The Rolling Stones (1964)
- She's a Rainbow / The Rolling Stones (1967)
- My Obsession / The Rolling Stones (1967)
- The Singer Not the Song / The Rolling Stones (1965)
- Sittin' On a Fence / The Rolling Stones (1965)
- Heart of Stone / The Rolling Stones (1964)
- Lady Jane / The Rolling Stones (1966)