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Disc Review

Do It All Next Week / Uni Boys (Curation Records)

ドゥ・イット・オール・ネクスト・ウィーク/ユニ・ボーイズ

今年の9月末に出たアルバム。つい見逃していたのだけれど、先日バンドキャンプで出くわして、かっこよかったので遅ればせながらご紹介です。

レザ・マティンとノア・ナッシュという二人のソングライター/ギタリスト/シンガーをフロントに据えたロサンゼルスの4人組パワー・ポップ・バンド、ユニ・ボーイズ。みんな知ってるかな。ぼくはあまり詳しいことを知らなかったのだけれど。

カリフォルニア州オレンジ・カウンティの街アリソ・ヴィエホで結成された彼らは、まだティーンエイジャーだったころからコンテンポラリーな音楽に退屈して、1970年代パワー・ポップへと熱い眼差しを送るようになったのだとか。往年のロックンロールを深く研究して、いろいろな発見をして、そのタイトでコンパクトな快感を現代へとよみがえらせるため、ティアックのマルチ・カセット・レコーダーを駆使してオリジナル、カヴァー交えたたくさんの曲をレコーディング。2020年4月に777レコードからアルバム『ヘヴィ・ハーテッド』、同年10月にセカンドの『ロックンロール・ミュージック』をリリースした。

で、去年。キュレイション・レコードに移籍。去年夏に「ロング・タイム・ノー・シー b/w ロックンロール・ドリーム」、今年3月に「ヒポクリト b/w オン・ユア・ラヴィン・マインド」、5月に「アイ・ウォナ・ロック・ユー b/w ダウンタウン」と順調にシングル・リリースを重ねて、いよいよそれらシングル曲を(「ロックンロール・ドリーム」以外)すべて含むサード・アルバムを完成させた、と。

収録されている全12曲中、「ユー・ウォリー・アバウト・ミー」「オン・ユア・ラヴィン・マインド」「ワン・モア・ナイト」「テイク・ア・ルック・アラウンド」「キャロライン・キルズ」「アイ・ウォナ・ロック・ユー」がノア・ナッシュ、「ダウンタウン」「ロング・タイム・ノー・シー」「ヒポクリト」「アップ・トゥ・ユー」「ユー・イン・マイ・ハート」「デイリー・ドウズ」がレザ・マティンの作品。ツー・トップがそれぞれ6曲ずつ仲良く分け合っている。

ジャングリーなギター・カッティング、きらびやかなアルペジオ、爽快なコーラス、黄金のコード進行に乗って繰り出されるキュートなメロディ、随所で効果的に響くテンション・ノート…。もちろんバッドフィンガー、ラズベリーズといった元祖パワー・ポッパーへの敬意も感じられるし、ビッグ・スター、スクラフズ、ミルク・ン・クッキーズ、パイロット、ドワイト・トウィリー・バンド、フレイミング・グルーヴィーズ、ルビヌーズ、ドニー・アイリスなど、メジャー、マイナー取り混ぜた後続世代の影響も色濃いし。

その辺、ライノ・レコードの『ポップトピア』シリーズとか、ビッグ・ディールの『イエロー・ピルズ』シリーズとか、そういう充実したパワー・ポップ・コンピレーションで後追いしつつ、あれこれ柔軟に発見〜吸収した新世代ならではの感覚なのだろう。今まだ20歳代半ばくらいみたい。いるんだね、こういうやつら。まだ誰にでもおすすめできる1枚って感じではないけれど。いろいろ楽しみです。

フィジカルは今のところネット上だとUKアナログのみしか見かけないけど、年明け、CDも出るみたい。

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